福祉用具について

☆☆☆47 福祉用具の過剰な機能はご利用者にとってマイナスにもなり得る?

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は
「福祉用具の過剰な機能はご利用者にとってマイナスにもなり得る?」
というテーマでお話していきます!

■とても便利な福祉用具、でも・・・

介護ベッド・車いす・歩行器・・・福祉用具には色々な種目があり、さらに、各種目それぞれにも色々な機能があったりします。
そして、各メーカーの商品開発努力により、福祉用具は日進月歩でより便利な機能が増えてきていたりします。

そんな便利な福祉用具ですが、機能が付けばつくほどご利用者にメリットになるかと言えばそうとも言い切れない現状があったりします。

本日は、人によっては便利な福祉用具の機能が、過剰な機能としてご利用者にとってマイナスになるケース、について、いくつか取り上げてみたいと思います。
 

■ベッドの電動機能

結構あるあるなのが、介護ベッドを導入したのに、
背上げなどの電動機能を全く使わずに電源を抜いて使用しているケース。

まあ、使わない機能は無理して使う必要はない、といえばそれまでなのですが・・・。ただ、これをしてしまうと、「じゃあ、なんでそんな使わない機能がついたベッドを選定したの?」という話になり、最悪「介護保険の給付を使ってわざわざ利用する必要がないのでは?9割の補助も必要ない」なんてことになってしまわないか、実は心配していたりします。

福祉用具専門相談員とご利用者本人・ご家族で、本当にその人にとって必要な機能は何か、しっかり相談した上できちんと選定する、ということがとても重要です。

■柔らかすぎるマットレスは自立したご利用者の動きを阻害する

柔らかいマットレスは寝心地がいい!ということで、柔らかいマットを使っているケースも注意が必要だったりします。

というのも、フカフカ柔らかすぎるマットの上では、体が沈み込みすぎて、自力で寝返りしたり体を動かしたりする動作が実はしづらくなってしまったりするのです。マットレス選びでご利用者のADLが落ちてしまった、なんて事にならないように・・・。

■電動車いすの利用で歩く機会が減ってしまう

電動車いすの選定も注意が必要です。
生活上長距離の移動が必要、というケースではどんどん使ってもらいたい電動車いすですが、自力で移動することができるのに、単に楽して移動したい、というだけの理由で電動車いすを導入してしまうと、本来歩行で健康維持できた機会も、歩くこと自体が減ってしまい、結果的に体が鈍ってしまったり・・・。

お年寄りにとっては、いかに健康を維持していくかが重要であり、その上で、家の周りの散歩などの歩行機会を少しでも確保していくことはとても重要だったりします。
あまり過度に考えるほどでもないことかもしれませんが、単に楽をしたいだけ、という理由での電動車いすの導入はちょっと考え直す必要があるかもですね。

■結論 その人に合った・その時に最適な機能を有した福祉用具を使いこなそう!

・・・ということで、今回は「福祉用具の過剰な機能はご利用者にとってマイナスにもなり得る?」 というテーマでお話しさせていただきました。

結局のところ、福祉用具を選ぶ時点で、その人にとって最適な機能を福祉用具専門相談員と一緒に考えて、最適な機能を有した福祉用具を導入し、それを使いこなしてもらうようにする、ということが重要です!


特に介護保険サービスの福祉用具は、レンタル対応の種目が多く、その時に合ったものを導入し、
状態が変化した際は手軽に機種を変更したりできるので、非常に便利だったりします。
その時その時に最適な福祉用具を導入し、各機能を使いこなしてもらいたい!と思っています。

というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは


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