福祉用具について

☆☆☆48 熱中症に気をつけましょう(福祉用具使用時も…)

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。


今回は
「熱中症に気をつけましょう(福祉用具使用時も…)」
というテーマでお話していきます!

■熱中症に気をつけましょう

これから暑い夏を迎えるにあたり、気にしていかなければならないのが「熱中症」。

窓を開けて外気を取り込んだり、エアコンのリモコンを操作したり、ご自身でできるのであればいいのですが、
特に独居の方や、ご自身ではエアコン操作ができないケースなどは、快適な空調環境を介護者が整えてあげなければなりません。
ついうっかりしてしまい、真夏に冷房なしの部屋で窓も閉めっぱなしの状態で過ごさなければならない・・・とか、あまりに危険だったりします。

体の水分も失いがちで、体の温度の調節機能も低下してくるお年寄りにとって、熱中症予防はとても重要なのです。

■寝室のエアコンで冷房を!(しかし風の向きには気をつける)

寝室であれば、介護ベッドを使われているお年寄りの方にも注意が必要。
当然、エアコンの冷房で快適な室温を保つことが重要です。

しかしながら、エアコンの風向きには注意も必要!

エアコンの位置や風向口の羽根の向きによってはエアコンからの冷風がベッドに直接当たりまくってしまい、
逆に体が冷えてしまうケースも。直接体に当たらないような風向き調節も必要だったりします。

■外出時の熱中症予防

杖や歩行器を使って買い物や散歩・・・
しかしながら、暑い夏に外出するのは熱中症のリスクと隣り合わせ。

外出する際は、杖や歩行器を操作するために片手・両手がふさがってしまうので、直射日光を避けるために帽子を被ったり、できる限り日陰を選んで歩いたり、日陰で少し休んで水分補給をしたり、という工夫が必要ですね。

■実際にあった熱中症事例

最後に、私が現場で仕事をしている中で、実際にあった熱中症のケースについてもお話しします。

電動カートを使って家から1km弱離れた畑へ行くのが日課になっていたご利用者さん。
真夏になると暑いので、気温が低い早朝に畑に電動カートで移動していました。
ちょうどその日も早朝に畑仕事をしていましたが、作業に時間がかかってしまい、
気温も通常より上昇している状況でした。

作業も終わり、家に帰ろうと電動カートを走らせていたところ事故が発生!
帰りの道中で、熱中症により気を失ってしまい、
あぜ道から横の田んぼに電動カートごと転落してしまいました。

不幸中の幸いだったのが、長く伸びた田んぼの稲がちょうどクッションになり、
ご利用者さんは大きな怪我もなく済んだこと。

一つ間違えると大事故に繋がってしまうケースだっただけに、
大きな怪我がなかったことに胸をなでおろすとともに、熱中症は身近に潜んでいて、
福祉用具の仕事に携わるものとして、熱中症によってご利用者さんに被害が出ないように気をつけていかなければならない、ということを強く感じた出来事でした。
(みなさんもくれぐれも気をつけてくださいね)

・・・ということで、今回は「熱中症に気をつけましょう(福祉用具使用時も…)」というテーマでお話させていただきました。
体が不自由になったお年寄りの方にとって、熱中症を予防することも、自力ではしづらかったりして、
支援者側の管理も非常に重要だったりします。
毎年、管理が大変ですが、どんな季節も快適な環境で福祉用具を使いこなしてもらえると非常にありがたいなと思ったりしています。

というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは


私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

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