「福祉用具の仕事をするなら『福祉住環境コーディネーター2級』資格は必須!」
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は、「福祉用具の仕事をするなら『福祉住環境コーディネーター2級』資格は必須!」というテーマで書いてみたいと思います。
福祉用具の相談だけでは足りない場面がある
福祉用具専門相談員としての仕事は、ただ福祉用具のことだけを知っていればいい、というわけにはいきません。
実際の現場では、手すりを取りつけたり、段差を解消したりといった「住宅改修」の相談を受けることがとても多いです。
たとえば、「トイレに手すりをつけたい」「玄関の段差をなんとかしたい」など、“暮らしている家そのもの”に関わる課題は、福祉用具のレンタルだけでは解決できません。
ここで必要になるのが、「建築の視点」。
でも、私が若い頃はそこがまったく分からず、現場でとてももどかしい思いをしていました。
横でぼーっと立っていた自分
まだ私がこの仕事に関わり始めた当時、住宅改修の現場には公務店の職人さんが同行してくれていました。
でもその場で提案するのは職人さん。私はというと…ただ横で立っているだけ。
利用者さんやご家族の相談を、目の前で職人さんが答えている傍らで、福祉用具の相談員として自分が何も言えない。
「自分はここに何のためにいるんだろう…」
そんな気持ちになってしまうことも正直ありました。
そんな中で、“これはちゃんと学びたい”と思わせてくれたのが、福祉住環境コーディネーター2級という資格です。
手すりの位置から、建物の仕組みまで学べる実践的な資格
この資格では、手すりの取り付け位置や高さ、住宅の寸法の基礎、バリアフリーの考え方、日本家屋の構造など、これまで福祉用具のことしか知らなかった自分には、目からウロコの内容ばかりでした。
学んだことを現場で活かせるようになってからは、
・「この段差は、敷居を撤去してフラットにできますよ」
・「浴室の扉を折れ戸にすると、介助がしやすくなりますね」
・「この壁面なら、下地補強しなくても手すりをしっかり取り付けられます」
…そんな風に、自分の言葉で提案できるようになりました。
この資格取得をきっかけに、今は、図面を描いて提案することもあれば、「ここの工事はこういう理由で必要です」と、自信をもってご家族に丁寧に説明することもできています。
この資格は、“取って損なし”だと心から思える
よく「資格だけあっても意味ないよ」と言われることもありますが、福祉住環境コーディネーター2級は、間違いなく福祉用具専門相談員の仕事に直結する資格です。
受験金額もそこまで高くなく、独学でも十分合格できます。
時間がなくても、短期間で集中的に学べる内容になっていて、現場経験がある人なら「ああ、これ知っておいてよかった」と感じるはずです。
私は、福祉住環境コーディネーター2級の資格は、「福祉用具の仕事に関わる人なら、絶対に取っておいて損はない」と本気で思っています。
現場で自信を持って提案したい。
住宅改修の相談にもしっかり応えたい。
そんな思いを持っている方には、ぜひおすすめしたい資格です。
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは