福祉用具について

場所別に適している福祉用具をご紹介「浴室」編!

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は
「場所別に適している福祉用具をご紹介「浴室」編!」というテーマでお話していきます!

■浴室で行われる動作

気持ちよく毎日過ごすうえで、入浴機会はとても重要です。
体を洗って清潔にすることはもちろん、ゆっくり湯船に浸かって気持ちもリラックス!
そんな入浴にかかわる一つ一つの動作を分解していくと、入浴に関係する動作はざっと下記の通りになります。

・衣服の着脱
・浴室扉の開け閉め
・浴室扉のマタギ動作
・洗い場で体を洗う
・洗い場での立ち座り
・浴槽マタギ動作
・浴槽内での立ち座り
・湯船に浸かってリラックス
などなど・・・

いろいろな動作が行われます。
しかしながら、体が不自由になると、これらの動作の一部ができなくなったりして、生活に支障をきたしてしまいます。
そんな困った状況を助けるのが福祉用具!
ということで、いくつか代表的な福祉用具を紹介していきますと・・・。

■浴室に必要な福祉用具①シャワーイス

洗い場で体を洗う際も、体を洗ったりシャワーで流したり・・・
という動作が体の不自由なお年寄りにとっては困難だったりします。

そんな際に役には、シャワーイスがとても便利です。

座って体を洗うことができ、座面高さも立ちやすい高さに調節可能。肘
掛けが付いているものもあったり、さらに、使わないときは折りたたんで省スペースに!
座面に座った際もお尻が痛くならないように、柔らかいパットがついていて安心して使えます!

■浴室に必要な福祉用具②浴槽手すり

浴槽をまたぐ動作は、バランスを崩しやすく、転倒のリスクが高いです。
そんなマタギ動作をカバーするのが浴槽縁に挟み込んで使う浴槽手すり。
手すり部分をしっかり握りながら、安全に浴槽マタギ動作を行うことができます。

手すりを使いやすい高さに調整できたり、浴槽の内側にも手すりがついていて、
こちらは湯船に浸かった状態からの立ち上がり補助としても使えます。

デメリットとしては、機種によっては浴槽の蓋が使えなかったり、
家族にとっては手すりが邪魔に感じてしまうケースがあることです
(大事な家族が入浴で困っていることを考えるとそのあたりはちょっと我慢してもらいたいところですが・・・)。

■浴室に必要な福祉用具③浴槽台

浴槽台は、浴槽の中に置く台です。
主な用途としては、浴槽に浸かった際のイスとして、立ち座りを行いやすくすることと、
浴槽マタギ動作時の踏み台として安全にまたぎやすくすることの2点があります。

特に洗い場の床の高さと、浴槽の底の高さに高低差がある場合や、浴槽が深い場合に有効です。
デメリットとしては、浴槽台に座って湯船に浸かるため、上半身が湯船からでてしまい、
肩までしっかり浸かることができないことです。

■浴室に必要な福祉用具④バスボード

立って浴槽をまたぐ動作が困難な場合、
バスボードを使えば座ったまま浴槽をまたぐ動作が可能になり便利です。

デメリットとしては、浴槽に浸かる際に、バスボードを取り外す必要があることです。
付けたままだと、浴槽スペースが狭くなり窮屈に湯船に浸からなければなりません・・・。
ちなみにアロン化成のはねあげくんというバスボードは、取り付けたまま
中央部分が跳ね上げられるので、いちいち取り外さなくても広くスペースを取ることが可能です!

ちなみにアロン化成のはねあげくんというバスボードは、取り付けたまま
中央部分が跳ね上げられるので、いちいち取り外さなくても広くスペースを取ることが可能です!

写真出典:アロン化成株式会社『バスボードH-S/H-Lはねあげくん』
(最終アクセス2024年2月6日 掲載許可済み)
https://www.aronkasei.co.jp/anju/products/nyuuyokukaigo-bathboard/533692/

■浴室に必要な福祉用具⑤すべり止めマット

浴室の中はとてもすべりやすく転倒の危険がいっぱい!
そんな浴室を安全に移動するためにすべり止めマットはとても有効です。

昔は浴槽の底に吸盤で吸着させるタイプが主流でしたが、
今は置くだけで浴槽も洗い場も併用できるタイプがあり、設置もらくらく。
すべりどめマットは介護保険補助の対象外ですが、
転倒に不安がある方は、ぜひ導入してほしい福祉用具ですね。

写真出典:アロン化成株式会社『おく楽すべり止めマットAR』
(最終アクセス2024年2月6日 掲載許可済み)
https://www.aronkasei.co.jp/anju/products/nyuuyokukaigo-bathgoods/1004044/?is_pdf=true

■浴室に必要な福祉用具⑥住宅改修工事(手すり取付・扉の変更(2枚折れ戸)・段差解消・などなど)

こちらは福祉用具ではないのですが、介護保険の補助を使ってお安く住宅改修工事を行うことができます!
手すりの取付、敷居段差の解消、扉の変更(例えば、1枚タイプの開き戸から折れ戸への変更とか)、住宅改修工事で安全な浴室の環境を整備することも非常に有効だったりします!

ということで、入浴に関わる主な福祉用具をあれこれご紹介しました。入浴で体の清潔を保ち、さらに心もリラックスして・・・、入浴はいつまでも苦労なく行えるようにしておきたいですよね!不安なく入浴できるよう、入浴のお悩みについては、福祉用具専門相談員やケアマネジャーにご相談ください。きっと力になってくれると思います!

というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!


ではでは

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