福祉用具について

場所別に適している福祉用具をご紹介「玄関」編!

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は
「場所別に適している福祉用具をご紹介「玄関」編!」というテーマでお話していきます!

■玄関で行われる動作

買い物にでかけたり、散歩したり、通院に行ったり・・・家から外出する際に必ず通るのが「玄関」。
そんな玄関で行われる動作はざっと下記の通りになります。

・あがりかまち段差の上がり下り
・靴の脱ぎ履き
・玄関扉までの移動
・玄関扉の開け閉め
・玄関扉枠のマタギ動作
などなど・・・

いろいろな動作が行われます。
しかしながら、体が不自由になると、これらの動作の一部ができなくなったりして、生活に支障をきたしてしまいます。
そんな困った状況を助けるのが福祉用具!
ということで、いくつか代表的な福祉用具を紹介していきますと・・・。

■玄関に必要な福祉用具①あがりかまち段差用手すり

玄関にある「あがりかまちの段差」。

特に古い家屋の場合、足を上げるのが大変なくらいの高い段差だったりします。
歩行バランスが不安定なお年寄りにとって、あがりかまちの段差の上がり下りが危険で、それが原因で外に出る機会が減ってしまう・・・というケースも少なくありません。

そんな不安を軽減できるのが「あがりかまち段差用の手すり」。

段差部分に置くだけの簡単設置。床板が重たく安定感があり、手すりも片側・両側、踏み台が付いているタイプもあるので、安心してあがりかまち段差を上がり下りできます!

■玄関に必要な福祉用具②スロープ

あがりかまち段差を車いすで上がり下りする際には、段差部分に置いて使うスロープも有効です。
スロープの上を車いすで走行して、あがりかまち段差の往来が可能に!

ただし、狭い玄関スペースで、さらにそれなりの傾斜を車いすで上がり下りすることになるため、
玄関段差を自走でスロープ上を走行することは現実的ではなく、介助される方が車いすを押して走行することになります。

■玄関に必要な福祉用具③段差解消機

前述したスロープは、あがりかまちに設置しようとすると、
狭い玄関スペースできつい傾斜を車いすで上がり下りしなければならないのですが、段差解消機であれば、
車いすでより負担なく段差昇降が可能になります。

天板が電動であがりかまち段差部分まで上昇し、
介助者もスロープのような傾斜を車いすを押す作業不要で介護負担も軽減できます。

デメリットとしては、玄関に据え置いて使うので、玄関スペースを圧迫すること、
家の顔である玄関にどーんと機械が置かれていることを嫌う方も居たり、
段差解消機の設置部分の掃除がしづらかったりすることですね。

写真提供・出典:株式会社 モルテン「【移動用リフト】リーチ」(最終アクセス 2024年2月6日 掲載許可済み)
https://www.molten.co.jp/health/products/support/reach/

■玄関に必要な福祉用具④住宅改修工事(手すり取付・踏み台の設置などなど)

こちらは福祉用具ではないのですが、
介護保険の補助を使ってお安く住宅改修工事を行うことができます!
段差部分の壁に手すりを取付したり、段差部分に踏み台を設置して階段状にしたり・・・
安全なあがりかまち段差の上がり下りが可能になります!


ということで、玄関に適している主な福祉用具をあれこれご紹介しました。

人が社会参加していく上で、外出は必須です。
体が不自由になっても、負担なく安全に外出ができるようになれば、友人などいろんな人と関わる機会も増え、
いつまでもハリのある生活を過ごすことができます。

もう足が不自由なので外出もできない。家でこもって生活するしかない・・・なんて事にならないように、
玄関に適した福祉用具を導入して、いつまでもいきいき生活できるようにしていきましょう!
外出したくてもできない・・・というお悩みについては、
福祉用具専門相談員やケアマネジャーにご相談ください。きっと力になってくれると思います!

というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは


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