杖は“悪い足”の方、“良い足”の方、どっちの手で持つのが正解?
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は、「杖は“悪い足”の方、“良い足”の方、どっちの手で持つのが正解?」というテーマで書いてみたいと思います。
よくある質問「杖ってどっちの手に持つのが正解?」
福祉用具の相談をしていると、よくご家族やケアマネジャーさんから聞かれる質問があります。
それが「杖は悪い足のほうに持つんですよね?」というもの。
気持ちはとてもよくわかります。
「痛い側を支える=杖」と考えるのは自然な発想です。
でも実は、正解は「悪い足と反対側の手に持つ!」なんです。
ぜ“健側”に持つのか?その理由はバランスと支えにあり
なぜ「健側」で持つのか。
その理由は大きく下記の2つです。
・荷重の分散とバランス保持
…患側の足が床に着地する際に、杖と一緒に支持することで、患側への荷重が軽減され、身体のバランスが安定します。
・三点支持歩行による支持基底面の拡大
…健側の手に持たせることで、患側の足と杖を同時に出す三点支持歩行が可能となり、安定した歩行が得られます。
ちなみにこれとは反対に、「悪い足と同じ側に杖を持つ」と、両方とも支えにならず、不安定な歩行になってしまうことがあります。
しかも、身体のバランスを崩して転倒のリスクが高まることも・・・。
利き手にこだわる?よくある現場の工夫
「利き手が右だから右で持ちたい」という方もいらっしゃいます。
実際に、本人のこだわりや慣れ(利き手で持ちたい)などにより、やむを得ず例外的に「患側で持つ場合がある」こともあったりします。
しかしながら、これらは「例外的な現場対応」であって、あくまで基本は「健側持ち」です。
この基本はぜひ覚えておくといざという時に役に立つと思います!
最後に:基本こそ大切。正しい知識が“転倒予防”につながる
福祉用具の世界は、専門的な言葉や機能が多く、慣れるまでに時間がかかります。
でも、だからこそ 「あたりまえだと思っていたけど、実は違った!」という気づきが、ご利用者の安全につながることもあったりします。
杖ひとつとっても、正しい知識があるかどうかで、その方の歩行や生活の安定性は大きく変わります。
私たち福祉用具専門相談員も、毎日の現場で「基本を丁寧に伝えること」を大切にしていきたいと改めて感じている今日この頃です!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは


