ウォーカータイプの歩行器の種類と特徴
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は
「ウォーカータイプの歩行器の種類と特徴」
というテーマでお話していきます!
■ウォーカータイプ歩行器
ウォーカータイプの歩行器って何?という方のためにお話すると・・・
ウォーカータイプの歩行器は、イラストのように、
グリップ部分を握って歩行をサポートする歩行器です。
固定式・交互式・キャスター付の3つのタイプがあり、主に屋内での使用に適しています。
グリップ高さは各脚についた調節ボタンを同じ高さに合わせて調整します(杖と同じ仕組みです)。
折りたたみもできるので、使わないときは畳んで保管も省スペースで済みます!
●固定式タイプ
固定式タイプは、足先には杖と同じように先ゴムがついていて、安定感が高いです。
使い方としては・・・
①歩行器を持ち上げて前方に
②一歩前へ進んで
③また歩行器を持ち上げて前方に…
といった動きを繰り返して歩行していきます。
連続歩行が難しく安定した歩行をしたい、という方に向いています。
歩行器を持ち上げる必要があるので、ある程度の握力も必要です。
●交互式タイプ
交互式タイプは、固定式タイプと違って歩行器を持ち上げる必要はありません。厳密に言うと、片側だけは地面から浮かせるのですが、使い方としては・・・
①左右の片側だけを地面から浮かせて前方へ
②一歩前へ進んで
③もう片方の歩行器を前方へ
④一歩前へ…
といった動きになります。
左右片側を交互に動かすので「交互式」と呼ばれています。
リズム感をもって歩行ができるので、パーキンソンの方の症状の方の歩行に向いていたりします。
●キャスター付タイプ
キャスター付タイプは、脚部分についたキャスターを転がしながら歩行していくタイプです。
後ろ足の先にはゴムがついており、上から重みをかけることでゴム部分が地面に接地し、
ブレーキの役割をしています。
なので、固定式のように持ち上げる必要もありません。
ちなみに、後ろ足の先についているゴムでブレーキをかける際の
「上から重みをかける動き」が、人によって難しかったりします。
本来ブレーキをかけるときだけ上から重みをかけるのですが、
常に重みをかけてしまう人がいたりして・・・。
そうしてしまうと、常にブレーキがかかった状態での歩行となってしまいます
(後ろ足のゴムが過剰にすり減ってしまいます)。
使いこなすことが困難な方は他の機種への変更が必要かも・・・。
■折りたたむ際には指を挟まないように!
昔、ウォーカータイプの歩行器をご利用者にお持ちした際に、折りたたみのやり方を家族にレクチャーしたときのエピソード。
パイプで出来ているウォーカータイプの歩行器は隙間があり、「折りたたむ際には指を挟まないように!」と
注意点をお伝えしようとしたその瞬間よりも一歩早くご家族さんが折りたたみ操作を行われて・・・
「イタタタッ!!!」と指を挟んでしまったことがありました。
幸いにもケガにはならなかったのですが、
ウォーカータイプ歩行器の折りたたみでは、指を挟むリスクがありますので、使用の際には十分ご注意ください!
(ちなみに最近の機種には「指挟みに注意!」といった注意喚起のシールが歩行器本体に貼られていたりします)
・・・ということで、今回は「ウォーカータイプの歩行器」についてお話させていただきました。
同じような形でも、実は使い方が微妙に違ったりして、
使う用途や身体状況・環境などに合わせて、最適なものを選んでいく必要があります。
詳しくはケアマネジャーや福祉用具専門相談員に聞いてみてください!
きっと力になってもらえると思います!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは
私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)