福祉用具について

☆☆☆53 手すりの形状・太さあれこれ

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は
「手すりの形状・太さあれこれ」
というテーマでお話していきます!

■手すりにはいろいろな形状や太さの違いがある!

安全な歩行・立ち座り動作・姿勢の保持など、安心した動作を可能にしてくれる手すりですが、
ひとえに手すりといってもいろいろな形状や太さなど、違いがあることをご存知でしょうか?

それぞれの形には、より便利に使えるように、という工夫の跡があり、意味があって形に違いがあります。

今回は手すりの形状・太さなどの違いについてお話していこうと思います!

■手すりの形状

手すりの形状にはいろいろなものがあります。たとえば・・・

●丸形手すり
断面が丸になっている手すりです。一番スタンダードなタイプですね。

写真出典:矢崎化工株式会社『木製手すり丸棒(φ35・φ32)』
(最終アクセス2023年9月8日 掲載許可済み)
https://www.kaigo-web.info/element/cza4000_cze4000/

●波型手すり
握った際に指がよりフィットして握りやすくなるよう、手すりに凹凸がついている波型タイプもあります。

写真出典:矢崎化工株式会社『木製手すりディンプルタイプ(φ35・φ32)』
(最終アクセス2023年9月8日 掲載許可済み)
https://www.kaigo-web.info/element/czl4000_czm4000/

●平型手すり
握るのではなく手を添えて滑らせながら歩行の補助として使えるよう、
手を添える部分が平らになっている手すりです。
こちらは長い廊下の移動などに向いています。

また、イラストのように、トイレの側方に取り付けて、
上面の平らな面に上体を預けて立ち上がり補助する跳ね上げタイプの手すりもあったりします。
 

■手すりの太さ

手すりの太さもいろいろあります!
大きく分けると手すりの径が太いタイプ(35Φ)と細いタイプ(32Φ)の2種類があります。

●太い手すり(35Φ)
太い手すりはしっかり握るというよりも、手で支える感じで使われます。
廊下や階段で手を添わせて使う際に有効です。

●細い手すり(32Φ)
直径が細い手すりはしっかり握り込む上で適しています。
特にトイレの便座からの立ち上がりなどのサポートとして使うタテ手すりなどに有効です。

■ブラケットにも工夫が

手すりを壁面に固定させるブラケットも工夫があります。

イラストの手すりの場合、手を滑らせる際にブラケットに手が引っかからないように、
手すり下部から壁面に固定できる形状になっています。

■手すりの先端の形状

手すりの先端の形状も工夫があったりします。

イラストのように、階段の手すりの下端の先が下に曲がっているのは、
階段を上がる際に袖口が手すり下端部に引っかからないようにするための工夫です。

■手すりの材質

手すりの材質も色々なものがあります。

●樹脂製手すり
金属のパイプを樹脂で被覆したタイプの手すりです。
色目も単色のデザインから木目調だったり、色々なバリエーションがあり、主流の手すりです。

●木製手すり
木でできた手すりです。優しいデザインですが、水回りには不向きです。

●ステンレス製手すり
金属でできた手すりです。安価なのでお財布に優しいですが、夏は熱くなり冬は冷たくなり使い勝手ではあまりおすすめできません。

・・・ということで、今回は「手すりの形状・太さあれこれ」というテーマでお話させていただきました。

日頃何気なく使っている手すりも、色々な工夫がなされているものがあったり、
逆に形状が適合しない状況で使われているものもチラホラあったり・・・。

安全のための手すりなので、より使いやすく工夫されている手すりを活用して頂きたいと思っています。

介護保険を使えばお安く住宅改修工事ができますので、
詳しくはケアマネジャーや福祉用具専門相談員に聞いてみてください!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、
どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは


私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

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