☆☆☆49 福祉用具の調整の目安(一覧をご紹介)
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は
「福祉用具の調整の目安(一覧をご紹介!)」
というテーマでお話していきます!
■福祉用具の調整の目安あれこれ
介護ベッドや車いす・歩行器など・・・福祉用具には色々な種類があります。
そして、実際に福祉用具を導入する際には、使用する方に合わせて高さや幅などの調整は必須!
でも、どう調整すれば最適な設定になるのかがわからない・・・という方向けに、
今回のコラムでは、主要な福祉用具の一般的な調整目安について、ひととおりご紹介したいと思います。
※あくまで目安ですので、実際にはこの目安も参考にしていただきつつ、ご利用者に合った最適解を見つけていただければと思います。
■車いすの調整の目安
車いすは調整箇所がたくさん
ざっくりお伝えすると・・・
・座面高(足漕ぎの場合)・・・足裏から膝裏の高さ+1〜2cm
・座面高(手で漕ぐ場合)・・・足裏から膝裏の高さ+5cm
・座面幅・・・お尻の幅+4〜5cm
・足置きの高さ・・・足裏から膝裏の高さ
・肘掛けの高さ・・・肘を直角に曲げた高さ+1〜2cm
・座面の奥行き・・・お尻の後ろから膝裏−5cm
・背もたれ高さ・・・座面から脇の高さ−7〜8cm
・介助者の手押し用ハンドルの高さ・・・介助者のおヘソの高さ
■歩行器の高さ調整の目安
歩行器の高さ調整は機種によって違いがあります
・馬蹄型歩行器・・・肘を90度曲げた際の肘の高さ
・歩行車タイプ歩行器・・・肘を30度曲げてグリップが握れる高さ
・シルバーカー・・・身長÷2+5〜15cmの高さ
■杖の調整の目安
杖の持ち手の高さの目安は下記の通り
・手を真下に下ろした際の手首の骨の出っ張った部分の高さ(橈骨茎状突起)
・肘を30度ほど曲げて15cm前方のところ
■手すりの調整の目安
置き型の手すりも高さが調整できるようになっています。
平場で伝い歩きする際の目安としては、
・大転子の高さ
・床から75〜80cmの高さ
■介護ベッドの調整の調整の目安
・「立ちやすさ」&「座った姿勢の安定」の両方重視の場合の目安
ベッド横に腰掛けて、膝とお尻の角度が90度90度
・「立ちやすさ」をより重視した場合の目安
ベッド横に腰掛けて、かかとの足裏が地面から浮かないレベルで上げた高さ
・・・ということで、今回は「福祉用具の調整の目安」についてお話させていただきました。
福祉用具を使いこなすためには、利用する方の体の状態や住環境に合った調整が必要不可欠です。
今回挙げた目安はあくまで目安ではありますが、より適合した福祉用具を使いこなしてもらえるケースがこのコラムを通じて少しでも増えたらいいな、なんて思っています。
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは
私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)