ポータブルトイレ、どこに置く?本人の気持ちと安全のバランスを考える
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は、「ポータブルトイレ、どこに置く?本人の気持ちと安全のバランスを考える」というテーマで書いてみたいと思います。
ベッドのそばにポータブルトイレを置く理由、そして悩み
ポータブルトイレを導入する際、考えなければいけないのが「ポータブルトイレ、どこに置くか」という問題です。
実際には、ベッドのすぐ横に置くケースが圧倒的に多く、その理由は、「ベッドからトイレまでの移動中に転倒するリスクが高いから」。
「トイレまでの移動で転んじゃうかも・・・」という不安のある方にとっては、この数歩の移動が大きな転倒のリスクに・・・。
転倒して骨折、そのまま寝たきり…という事例を見てきた現場の人間としては、「仕方ない配置」として納得せざるを得ない場面も多くあります。
でも、ふと立ち止まって考えないといけない点があります。
「寝る場所のすぐそばにトイレがあるって、どんな気分だろう?」
本人にとっては、正直あまり気分の良いものではないはずです。
それが日常になると、プライドや生活の質(QOL)にも影響します。
見せない工夫、そして移動を安全にする工夫
どうせポータブルトイレを使うなら、少しでも気持ちよく使ってもらいたい。
そんな思いから、私はベッドの足元側のボードの裏手に隠すように設置することもあります。
部屋のレイアウト次第ではありますが、視界から外すだけでもネガティブな気分は軽減されたりします。
また、気になるのがにおいの問題。
消臭剤や、脱臭機能付きのポータブルトイレを使うなど工夫はできますが、限界もあるのが正直なところです。
こまめなお手入れと、使う方・介助する方、両方の気持ちを考えた“距離感”が重要です。
ベッドそば・離れた場所、それぞれに工夫あり
ベッドのすぐそばにポータブルトイレを置く場合は、ベッドに取り付ける介助バーを活用すると移乗がとても楽になります。
例えば、ベッド頭側に介助バーを設置し、足元側の脇にトイレを横付け。
ベッド端に座って、介助バーを握りながら90度回転して移乗する動作は、実際にやってみるとご本人も驚くほどスムーズに行えます。
一方で、ポータブルトイレを少し離れた場所に置きたい場合には、置き型手すりを導入するのが安心です。
置き型手すりのオプションで、手すりを複数置いて、その間をつなげるジョイント手すり部品もあったりするので、多少の距離も途切れることなく“手すりの通路”を作れることができます。
転倒の不安がある方にも安心してお勧めできます!
変わる勇気、変えてもらう努力
お部屋の配置を変えることに強い抵抗を示す方も少なくありません。
住み慣れた部屋のレイアウトは、生活そのものの一部であり、
「この家具はここにないと落ち着かない」
「ベッドは向きが違うと寝られない」
そんな言葉を何度も聞いてきました。
でも、住み慣れた家で生活を続けるためには、時には変化も必要です。
本人が納得できるように、何度も話し合い、時にあきらめず寄り添っていく。
それが、私たち福祉用具の専門相談員の大切な仕事だと感じています。
そしてつくづく思うのは、
「変化を受け入れる柔軟な考え方」は、若いうちから育てておくべきということ。
年を重ねてから急に受け入れるのは、想像以上に大変なことだからです。
とんでもなく変化の加速度が増している今の時代、私たちは変化に適応していけるような柔軟な考えを常に持っていくべきですし、今後も持ち続けていきたいと思っています!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは


