老人ホーム訪問記

ホーム全体で笑顔を作り上げていく「シャンテ南吹田」

「スマイルライフ」。
運営会社のこの名前が、サービス付き高齢者向け住宅「シャンテ南吹田」(2012年開設・31戸)の魅力・特徴をよく表しています。

「運営する私たちがいくら『ここは皆さんの家です』と言っても、自分が生まれ育った家、住み慣れた家ではありません。
どうしても利用者はスタッフなどに気を遣うものです。
そうした生活の中で、1分でも1秒でも利用者が笑顔になる時間を作り上げていくことをホーム全体で意識しています」と中谷喜則社長は語ります。

「ADL改善は利用者の笑顔の元」 生活リハに注力

その「笑顔を生み出す」という方針の中で同社が力を入れているのがリハビリテーションです。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、レクリエーション講師など外部の人の出入りは原則禁止とする中で、理学療法士・作業療法士などによる個別の訪問リハビリについては受け入れたそうです。

「いくら面白いレクリエーションをしても、自分の身体のどこかが痛い、動かない、といったような状況では楽しめないでしょう。
まずは自分の身体の調子がいい状態であることが、笑顔を生み出す最低条件になるのではないでしょうか」。

中谷社長自らが河内音頭の音頭取りであり、ときには利用者からのリクエストで自慢の喉を披露することもあるというエンターテイナーですが「レクリエーションで生まれる笑顔は、あくまでも上乗せに過ぎない」というのが基本的な考えです。

ホーム全体では生活リハビリに力を入れており、「自分でできることは自分でする」「必要以上にスタッフは手を出さない」を原則としています。
歩行が覚束ない入居者が廊下を歩いていても、スタッフは転倒しないように見守るだけです。

「○○さん、気ぃつけや」というフランクながらもあたたかな心遣いを感じさせるスタッフの言葉がホーム内を常に飛び交っています。

スタッフの教育育成も力を入れている

さて、運営会社のスマイルライフは、2021年5月に3棟目のホームを開設するという事業規模で、決して大企業ではありません。
しかしこの規模の企業にしては珍しく、2020年に「教育部」というスタッフの教育育成を専門に行う部署を新たに立ち上げるなど「人づくり」に注力しています。

「教育部」には介護業界でのキャリア30年以上、ヘルパー学校の教員として15年以上のキャリアを持つ人や、中堅介護事業所でホーム長や人材教育を経験した人を専属スタッフとして配置し、定期的な研修の他、現在運営する2つのホームのいずれかに常に滞在させ、気づいた点などをその場ですぐに指導できる体制をとっています。

教育部ができてから、これまで以上にスタッフにまとまりが生まれ、生け花教室など新たなアクティビティを企画・実施したり、昨年の介護福祉士国家試験は5人が挑戦して全員が合格したりなど、具体的な成果も出ています。

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