福祉用具について

歩行車タイプの歩行器の特徴・シルバーカーとの違い

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は
「歩行車タイプの歩行器の特徴・シルバーカーとの違い」というテーマでお話していきます!

■歩行車タイプの歩行器について

歩行車タイプの歩行器とは、安全な歩行を補助するための歩行器の種類のひとつです。

キャスターがついているので、軽い力で押すことが可能です。また、体を囲うような作りなので、本体に体を近づけることが出来、安定した歩行が可能になります!

■主な歩行車の特徴

歩行車の主な特徴としては、
・キャスターがついている
 軽い力で歩行器を操作することができます。

・座面付き
 歩行の途中など、座って休憩することができます。

・カゴ付き
 買い物の荷物など持ち運び可能!

・折りたたみ
 使わないときは省スペースで保管可能!

・お盆がついているタイプも
 中にはお盆のようなトレイがついているタイプもあります
(実際のご利用者さんで、毎朝仏壇にお茶を湯呑に入れてトレイに乗せて運ぶケースもありました!)

■メリット

・屋外の買い物などに便利!
大型のキャスターがついているタイプが多く、屋外の凹凸ある路面でも安定して歩行ができるので、主に屋外の散歩や買い物などに有効です。

・疲れたら座面で一休み
屋外移動の途中で疲れたら、座面に座って一休み。
自分のペースで休み休み楽しく歩行が可能です。

■デメリット

・体を本体との距離が空きがち
歩行補助として、体を本体が囲う形状になっているものの、馬蹄型歩行器に比べると、どうしても体と本体の間隔が空いてしまいがちです。
体と本体の間隔が空きすぎると、前のめりに転倒してしまうリスクも高くなるので、できる限り本体に体を近づけて操作しましょう。

・ある程度の歩行力が必要
歩行するにはある程度の歩行力が必要です。
歩行が不安定な方は、体の重心を上からしっかり掛けられる馬蹄型歩行器がオススメです。

■歩行車とシルバーカーとの違い

歩行車とシルバーカーって何が違うの?と思われる方がいるかも知れません。

歩行車はグリップ部分が体を囲うように出来ていて、
体の重心が歩行車本体の中に収まるような作りなので安定感があります。

一方、シルバーカーは持ち手が横に伸びた一本の棒の形状になっていて、足元にも後輪軸があるので、体を十分に歩行器本体に近づけて歩行することができません。
体の重心は本体の外になるため、特に前のめりに転倒するリスクはシルバーカーの方が高くなります。

「歩行補助」の意味合いのある歩行車、買い物など「荷物を運ぶ」要素の高いシルバーカー、といったイメージで考えるといいでしょう

しかしながら、「これほとんどシルバーカーやないかい」という歩行車もあったりします。
見た目はシルバーカーそのもの。
ただ持ち手の横棒の両端から控えめにグリップが後方についているタイプ。

確かに体を囲う作りといえばそうなのですが、このつくりで安定した歩行につながるのか、というと疑問を感じざるを得ないような機種があります。
やはり安全に歩く、という目的なのであれば、きちんと設計された歩行車の方を使っていただきたいですね!


というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは


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