福祉用具について

馬蹄型歩行器の種類と特徴

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は
「馬蹄型歩行器の種類と特徴」
というテーマでお話していきます!

■馬蹄型歩行器とは

馬蹄型歩行器って何?という方のために簡単に説明すると・・・
馬蹄型歩行器は、腕をのせるパッド部分がちょうど馬の蹄に似ていることから、こう呼ばれています。

肘から先をパッドにのせて操作するので、
握力が弱い方でも使用でき、歩行器にしっかり体を預けられるので、歩行状態が悪い方でも安心です。
屋内用が多いですが、屋外でも使用可能な車輪が大きいタイプもあったりします。

■馬蹄型歩行器にはいろいろなバリエーションがある

●車輪について

馬蹄型歩行器には前後左右4つのキャスターがついていますが、前輪のみキャスターが360度回転するタイプと、4輪すべてが360度回転するタイプがあります。
4輪すべてが回転するタイプであれば、横の動きが出来て、狭い曲がり角なども小回りが利くという利点がありますが、歩行が不安定な方にとっては、左右のふらつきに対応しきれないケースもあり、慎重に選ぶ必要があります。

出典:株式会社星光医療器製作所『アルコー3型(四輪とも360度自在輪)』
(最終アクセス2023年11月30日 以下画像全て掲載許可済み)
https://catalog.seiko-aruko.jp/products/detail/298

●パッドについて

パッドについても、腕が最低限おける程度の幅の狭いものも多く、腕を自力で支えづらい方にとっては、歩行器使用中に腕がパッドから落ちてしまうことも・・・。
そんな方でも使えるように!ということで、パッドの外側にエッジがついているタイプもあったりします。
これなら腕も落ちないので安心ですね!

出典:株式会社星光医療器製作所『アルコー1G型』
https://catalog.seiko-aruko.jp/products/detail/402

●グリップ付

グリップがついているタイプもあったりします。
馬蹄型歩行器は本来、体を歩行器本体に近づけて使うのですが、お年寄りにそれを説明してもなかなかわかってもらえず、歩行器と体が離れた状態で使用されてしまうケースがあったりします。
歩行器から体が離れると、歩行器に体がついていけず、前のめりに転倒してしまう危険があります。
そんな場合にはグリップ付タイプが有効です。
ご利用者も「グリップを握って使うんだ」と自然と認識できて、グリップを握ることで歩行器に体をしっかり近づけて使うことが可能になります。

出典:株式会社星光医療器製作所『アルコー7型B』
https://catalog.seiko-aruko.jp/products/detail/317

●折りたたみができる

馬蹄型の歩行器は、屋内で保管する上では非常に場所をとる福祉用具ですが、保管時に場所をとらないように、ということで、折りたたみが可能な商品もあったりします。
機種によって折りたたみ方法は様々なので、説明書を確認したり、福祉用具専門相談員にしっかりレクチャーしてもらいましょう。

出典:株式会社星光医療器製作所『アルコー1S型』
https://catalog.seiko-aruko.jp/products/detail/288

■パッド部分の高さを適切に設定して使いましょう

馬蹄型歩行器のパッドの高さを体に合わせることは非常に重要です。

パッドの高さの目安としては
・体を歩行器に近づける→できる限り背筋を伸ばした状態で肘から先を90度前方に曲げた高さ
になります。

パッド高さが低すぎると、姿勢が前傾姿勢となり、体が歩行器から離れた使い方になりやすいです。
逆にパッド高さが高すぎる場合は、腕が持ち上がった状態での使用となり、体をしっかり歩行器に重心をかけづらくなったり、肩が凝ったりします。

・・・ということで、今回は「馬蹄型歩行器」についてお話させていただきました。
馬蹄型歩行器も実はいろいろな機種があったりします。人それぞれの使う用途や身体状況・住環境など、より適合した機種を選んでいく必要があります。
詳しくはケアマネジャーや福祉用具専門相談員に聞いてみてください!きっと力になってくれると思います。


というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!


ではでは



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