☆☆☆15 歩行器の種類と特徴・導入時の留意点
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている
「福祉用具屋さん」と申します
今回は
「歩行器の種類と特徴・導入時の留意点」
というテーマでお話していきます!
■歩行器について
歩行器は歩行状態が不安定になった方の安全な歩行をサポートする福祉用具です
歩行が不安定になった方は転倒リスクが高くいざ転倒してしまうと・・・
転倒 → 骨折 → 入院・安静 → 廃用症候群 → 寝たきり…
という悲しい流れになってしまいかねません
そんなリスクがある方でも歩行器を使えば安全に歩行できる状態をつづけていくことができ
転倒の不安を解消してくれます
ちなみに歩行器は介護保険レンタルの対象となっており月々のレンタル料金の自己負担額は
だいたい200~500円くらい(利用者負担1割の場合)
お手軽に安価でレンタルできます!
■歩行器の種類と特徴
ではここからは代表的な歩行器の種類と特徴についてご紹介します
■馬蹄型歩行器
腕をのせるパッド部分が
ちょうど馬の蹄に似ていることからこう呼ばれています
肘から先をパッドにのせて操作するので握力が弱い方でも使用でき
歩行器にしっかり体を預けられるので歩行状態が悪い方でも安心です
屋内用が多いですが屋外でも使用可能な車輪が大きいタイプもあったりします
■ウォーカータイプ歩行器
グリップ部分を握って歩行をサポートする歩行器です
固定式・交互式・キャスター付の
3つのタイプがあり主に屋内での使用に適しています
①固定式タイプ
固定式タイプは足先にゴムがついており
安定感が高く歩行器を持ち上げて前方に
→一歩前へ進んで
→また歩行器を持ち上げて前方に…
といった動きを繰り返して歩行していきます
歩行器を持ち上げる必要があるので
ある程度の握力も必要です
②交互式タイプ
交互式タイプは固定式タイプと違って歩行器を持ち上げる必要はありません
厳密に言うと
左右の片側だけを地面から浮かせて前方へ
→一歩前へ進んで
→もう片方の歩行器を前方へ
→一歩前へ…
といった動きになります
リズム感をもって歩行ができるので
パーキンソンの方の歩行に向いていたりします
③キャスター付タイプ
キャスター付タイプは持ち上げることもなく
キャスターを転がしながら歩行していくタイプです
ちなみに
後ろ足の先にはゴムがついており上から重みをかけることで
ゴム部分が地面に接地しブレーキの役割をしています
この「上から重みをかける動き」が人によって難しかったりします
本来ブレーキをかけるときだけ上から重みをかけるのですが常に重みをかけてしまう人がいたりして
そうしてしまうと常にブレーキがかかった状態での歩行となってしまいます
(後ろ足のゴムが過剰にすり減ってしまいます)
使いこなすことが困難な方は他の機種への変更が必要かも・・・
■歩行車タイプ
大型の車輪・荷物入れ・休憩時のイスなどがついていて
屋外での使用に向いている歩行器です
歩行補助という理由だけでなく家でこもりがちな方もお散歩や買い物に行くなど
生活により張りが得られるような活動につながります!
■歩行器使用時の留意点
続いて歩行器使用時に注意することについて
簡単にお話ししますと…
●歩行器に体を近づけて歩きましょう
特にキャスタータイプでは
歩行器と体の距離が離れてしまうと
歩行器に体がついていかず
前のめりに転倒してしまうことも・・・
●通行幅・転回幅に注意
特に廊下などで使う際は
扉枠が狭かったり
廊下での転回スペースが狭かったりして
あまり大型な歩行器だと
通行できないこともあります
使う場所に合わせた機種選びが重要ですね
●段差・砂利道など路面状況に合わせた選定を
段差がある場合にはスロープの併用が必要だったり
砂利道では小さなキャスターが
砂利に埋もれてしまい走行できなかったり
といったように路面状況に影響を受けやすいので
使う場所の路面状況に合わせた機種選定が重要です
■用途に合わせて最適な機種を選定しましょう
ここまでご説明してきたように歩行器もいろいろな種類があり状況によって合う合わないがあったりします
実際にどこで使うのか
(屋内?屋外?)
何のために使うのか
(買い物?散歩?トイレまでの屋内移動?とか)
歩行バランスはどうなのか?握力は?などなど
その方の用途に合わせて最適な機種を選んでいかなければ
せっかくの歩行器も宝の持ち腐れになってしまいかねません
歩行器の導入についてお考えの方はぜひ最適な機種を選ぶようにしてください
そして最適な福祉用具選びは
福祉用具の専門家である福祉用具専門相談員にお任せください
きっと福祉用具選びの力になってくれると思います!
というわけで
最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも福祉用具にまつわるコラムを
定期的に投稿していきますので
どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは
私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)