福祉用具について

☆☆☆13 住宅改修で気を付けるポイント

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

以前のコラムで介護保険で使える福祉用具として
「レンタル」と「販売」があることをお話ししましたが
手すりの取付などの「住宅改修工事」も
介護保険の補助で施工することができます!

ということで今回は「住宅改修工事」についてご紹介します!

介護保険で使える住宅改修工事について

●介護保険で使える住宅改修の種類は下記5つ
1.手すりの取付け
2.段差の解消
3.滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
4.引き戸等への扉の取替え
5.洋式便器等への便器の取替え


●金額について
工事額20万円を限度として1~3割の自己負担で工事ができます
ちなみにこの限度額は、基本的には一生涯で一度きり

ただし「介護度が3段階上がった場合」
(厳密には介護度ではなく“介護の必要の程度”が3段階以上上がった場合ですが…)
「転居される場合」
の2パターンのどちらかに該当する場合は限度額はリセットされます。 ※詳しくは保険者にお問い合わせください

■手すりの取付け

手すりの取付けは住宅改修でもっとも多く施工される種目です
玄関上がり框や敷居、階段、各部屋の出入口の段差の上がり降り
長い廊下や屋外通路、つかまるところがない場所の歩行補助など
いろいろな場所の安全な移動を補助します

■段差の解消

日本の家屋は段差だらけ!
廊下とトイレ扉枠にある敷居段差だったり廊下から畳部屋の段差
さらに言えば畳部屋の車いす走行も走行しづらかったり…

そこを改善するのが「段差の解消」!
敷居を外したりミニスロープを取付けしたり
段差にあわせて廊下全体をかさ上げしたり…
段差をなくすことで転倒を防ぐことができます!

■滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更

段差の解消だけでなく
床材自体を変えることも住宅改修の対象です
畳部屋をフローリングにしたり
屋外砂利道をコンクリ舗装にしたり…
通行しやすい床材への変更で安全な移動を可能にします!

■引き戸等への扉の取替え

扉についても
開き戸を引き戸に変更したり吊り元を左から右・外開きを内開きに変えたり
扉の取っ手をドアノブからレバー型に変えたり…
扉自体を大きく変える工事から取っ手だけなど扉の一部を変える工事など
扉全般のいろいろな変更も対象になっています!

■洋式便器等への便器の取替え

和式便器から洋式便器への変更も住宅改修の対象です
和式便器で苦労してしゃがむ動作をされている方にとっては
非常に重宝する工事ですね!

ただし
便器の変更は工事費用が高くかかるため
これだけでほぼ20万円は使い切ってしまいます

限度額20万円は賢く使いましょう

限度額20万円についてですが
大きな工事になるとあっという間に限度額に達してしまいます

ちなみに、限度額を超えた分については全額自己負担…
額が膨らむと経済的に大変だったりするので
ぜひ賢く使ってもらいたいところです

特に相談時によくあるのが
「ここに手すりが欲しい」…だけだったのが
「ここもあった方がいいかな」「だったらここにも」
「あそこにも」…といった感じで当初よりもどんどん設置個所が増えること

本当に必要な場所であれば設置すればいいのですが
そこまで重要でないところにも設置をして全く使う機会がなかったり
そんなこんなで20万円の限度に達してしまい
数か月後に状態が悪化して
今度は違う個所に工事が必要になっても
すでに限度額を全額使ってしまっていて全額自己負担に…

限られた20万円なので
本当に必要な個所を中心に大事に使いましょう

「でも介護度が3段階上がればリセットされるからいいじゃん!」
と思われるかもしれませんが
そもそも介護度が3段階上がるとなると要支援から要介護4・5へ…

そのレベルの介護度の方は自力では動けない状態となるため
そもそも住宅改修工事の必要性が想定しづらい状況になります

なので介護度の3段階UPはよっぽどのレアケースを除き該当ケースは少ないと考えた方がいいでしょう

一生涯20万円の枠であることを基本として考えその20万円の枠をどう使うことが有効か
しっかり見極めながら対応をしていくことをお勧めします!

福祉用具でカバーできる部分もたくさんある

実際に住宅改修工事ではなく
福祉用具でカバーできる商品もたくさんあったりします

「手すり」であれば置き型手すり「段差解消」ではスロープや上がり框手すり
「洋式便器への変更」であればかぶせるタイプの便器を購入するなど
すべてを住宅改修の20万円枠で対応するのではなく
「レンタル品」「販売品」をうまく併用しながら住宅改修を進めていってもらいたいです


詳しくはケアマネジャーさんや福祉用具専門相談員にご相談ください!


というわけで
最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも福祉用具にまつわるコラムを
定期的に投稿していきますので
どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは


私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

掲載PR一覧

  • 老人ホーム入居相談窓口