高齢者の病気・疾患

前立腺がん手術件数ランキング

はじめに 指標の見方

このコラムのランキングは各病院の主な手術の件数をとったものですが、目安として数種類の手術の合計の多い病院順にならべています。
空白になっている欄は、その術式の手術をしていないということではなく、数が少なかったということを意味しています。

在院日数は、その手術の患者さんが平均して何日で退院したかということを示す指標です。
一般に在院日数が短かい程早く退院できる、その病院の手術・治療の手際が良かったというようにも考えられます。

ただし、がんの手術は進行度であるステージ、年齢、併存疾患の有無等があります。
軽度ながんを多く扱うほど、在院日数は短くなるからです。

また、外科手術は一般的に在院日数が長いため、この手術を行っている病院は、行っていない病院と比べると在院日数が長くなります。
したがって、在院日数の単純比較はできませんので、在院日数のデータは一つの目安として参考にされることをお勧めします。

今回は、手術件数合計数ならびに在院日数のみを比較しましたが、これらの指標ですべてを推し量られるわけではありません。
病院の業績・アクティブを見る上では、病床あたりの手術件数、医師一人あたりの手術件数も、重要な指標となります。

このようなことを踏まえて、皆さんが病院選びの参考としてこのコラムを活用していただけば幸いです。

前立腺がんの手術

前立腺がんは死亡率こそ高くありませんが、2020年の患者数予測では男性では一番多いがんとなっています。

前立腺がんの手術は、前立腺を全部摘出する手術が基本です。
他の臓器と違って部分切除術はありません。
これは、前立腺が比較的小さな臓器であることと、全摘しても生命に大きな影響がないことに由来すると思われます。
手術は、周辺のリンパ節を取り除き(リンパ節郭清)、前立腺摘出後は尿道と膀胱をつなぎ合わせます。
手術は腹部から切開し摘出するもの、会陰部からの切開し摘出するもの、腹腔鏡下で摘出するものの3通りがあります。

表中の「前立腺悪性腫瘍手術等」はこれらの標準的な手術です。
「経皮的放射線治療用金属マーカー留置術」は放射線治療のための線源を埋め込むための手術です。
「その他の手術」には、尿道から電気メスを使って前立腺を切り出す手術や、前立腺の手術に関連して精巣を摘出する手術などが含まれています。

滋賀県では市立大津市民病院、済生会滋賀県病院が同数でトップ!

滋賀県では、市立大津市民病院と済生会滋賀県病院が同数で大学病院を抑えてトップとなっています。

京都府では国立京都医療センターが初のトップ!

京都府では、国立京都医療センターが初めてのトップです。
武田総合病院は初めてのランキング入りです。
公立病院の京都市立病院が3位に入っていることが注目されます。

大阪府では関西医科大学付属病院がトップ!森ノ宮病院が初のランキング入りに!

大阪府では、関西医科大学付属病院がトップです。
いつも、ダントツのトップになることが多い大阪国際がんセンターは2位となっています。
警察病院が4位にランキングされていることが注目されます。
森ノ宮病院は初めてのランキング入りです。
小線源による放射線治療を数多く行っているようです。

兵庫県では神戸市立中央市民病院がトップ!公立豊岡病院が初のランキング入りに!

兵庫県では、神戸市立中央市民病院がトップです。
2位は県立加古川医療センターとなっています。
公立豊岡病院は初めてのランキング入りです。
神戸大学国際がん医療・研究センターは小線源による放射線治療を多く行っていることが伺われます。

奈良県では天理よろづ病院がトップ!

奈良県では、天理よろづ病院がトップです。
奈良県総合医療センターが続いています。
常に2位までに入る奈良県立医科大学付属病院は今回は3位です。

 

和歌山県では和歌山県立医科大学附属病院がダントツトップ!

和歌山県では、和歌山県立医科大学附属病院がダントツのトップです。
前立腺がんの手術を一定数以上実施しているのは3病院のみのようです。

(注1)
手術件数データは厚生労働省の「平成30年度DPC導入の影響評価に係る調査」ならびに株式会社ケアレビューが運営している「病院情報局」のサイトから引用しています。

(注2)
各府県とも原則上位5までとしましたが、京都、大阪、兵庫は病院数が多いため、京都については上位7位、大阪・兵庫については上位10件まで選びました

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