高齢者の病気・疾患

子宮がん手術件数ランキング

はじめに 指標の見方

このコラムのランキングは各病院の主な手術の件数をとったものですが、目安として数種類の手術の合計の多い病院順にならべています。

空白になっている欄は、その術式の手術をしていないということではなく、数が少なかったということを意味しています。

在院日数は、その手術の患者さんが平均して何日で退院したかということを示す指標です。
一般に在院日数が短い程早く退院できる、その病院の手術・治療の手際が良かったというようにも考えられます。
ただし、がんの手術は進行度であるステージ、年齢、併存疾患の有無等があります。
軽度ながんを多く扱うほど、在院日数は短くなるからです。

また、外科手術は一般的に在院日数が長いため、この手術を行っている病院は、行っていない病院と比べると在院日数が長くなります。
したがって、在院日数の単純比較はできませんので、在院日数のデータは一つの目安として参考にされることをお勧めします。

今回は、手術件数合計数ならびに在院日数のみを比較しましたが、これらの指標ですべてを推し量られるわけではありません。
病院の業績・アクティブを見る上では、病床あたりの手術件数、医師一人あたりの手術件数も、重要な指標となります。

このようなことを踏まえて、皆さんが病院選びの参考としてこのコラムを活用していただけば幸いです。

子宮がんの手術

子宮がんは子宮体部(子宮上部の袋状の部分)にできる「子宮体がん」と子宮頚部(子宮下部の筒上の部分)にできる「子宮頸がん」に大別されます。
子宮がんの手術も子宮体部と子宮頚部の手術に分かれますが、表中の「子宮悪性腫瘍手術、子宮全摘術、骨盤内臓全摘術等」には、子宮体がん、子宮頸がん両方の手術が含まれます。

一般的に子宮を摘出する場合は、卵巣、卵管などの付属器もあわせて摘出します。
骨盤内臓全摘術は、子宮頸がんが周辺臓器に浸潤している場合などに直腸などの臓器もあわせて摘出するものです。

表中の「子宮頚部切除術、子宮頚部全摘術等」は子宮頸がんの手術です。
表中の「子宮内膜掻爬術」は、麻酔をかけた状態で、子宮体部全部の子宮内膜を採取し、子宮体部のどこかにがんがないかを検査するものです。

滋賀県では、滋賀医科大学付属病院がトップ‼

滋賀県では、滋賀医科大学付属病院がトップです。
二位以下は、公的な病院がつづきます。
済生会滋賀県病院は子宮頚がんの手術を中心に行っているようです。

京都府では、京都大学付属病院がトップ‼民間では愛仁会千船病院がランキング入り

京都府では、京都大学付属病院がトップです。
二位は京都第一赤十字病院、4位には京都第二赤十字病院が入り、日赤系の病院が多く手術を行っています。
民間では洛和会音羽病院がランキング入りしています。

大阪府では、大阪国際がんセンタートップに‼民間では愛仁会千船病院がランキング入り

大阪府では、大阪国際がんセンタートップ、2位は大阪医大付属病院が入り、3位以下を大きく引き離しています。民間では、愛仁会千船病院が292床ながらランキング入りしています。
周産期医療に強みをもつことが伺われます。

兵庫県では、兵庫県立がんセンターがダントツのトップ‼

兵庫県では、兵庫県立がんセンターがダントツのトップです。
神戸市立中央市民病院が2位に入っています。
3位以下は、公的・公立病院が続きます。

奈良県では、奈良県立医科大学付属病院がトップ‼県南部で大和高田市立病院がランキング入り

奈良県は、奈良県立医科大学付属病院がトップです。
2位は奈良県総合医療センターが続いています。
県南部では、大和高田市立病院が300床規模と中規模ながらランキング入りしています。

和歌山県では、日本赤十字和歌山医療センターと和歌山県立医科大学附属病院が2トップ‼

和歌山県では、日本赤十字和歌山医療センターと和歌山県立医科大学附属病院が2トップです。
県南部のひだか病院は、子宮頚がんの手術を中心に行っており、初めてランキング入りしています。

(注1)
手術件数データは厚生労働省の「平成30年度DPC導入の影響評価に係る調査」ならびに株式会社ケアレビューが運営している「病院情報局」のサイトから引用しています。
(注2)
各府県とも原則上位5までとしましたが、京都、大阪、兵庫は病院数が多いため、京都については上位7位、大阪・兵庫については上位10件まで選びました。

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