老人ホーム訪問記

看護師非常駐ながら、医療ケア・看取り対応充実「クオレ門真 」

今回「三ツ星」を獲得した高齢者施設(住宅)は、どちらかと言えば入居費用が高額で、広い共用部を持つなど、豪華なところが多い傾向があります。

そうした中で株式会社クオレが運営する「クオレ門真」は、入居金ゼロ・月額費用15万円(介護保険自己負担別)という、非常に手頃な価格の介護付有料老人ホームです。開設は2004年です。

特に施設面で豪華な設備など際立った特徴を持たず、且つリーズナブルな価格のこのホームが、今回、三ツ星を獲得した理由について、大迫喜美子施設長は「医療対応と、看取りを含めたターミナルケアの姿勢が評価をされてのことだと思います」と分析します。

クオレ門真の看護師は、日勤帯のみ常駐で夜間はオンコール体制になりますが、胃ろう、ストーマ、透析、インスリン注射など医療的な対応が必要な人の受け入れを、開設当初から積極的に行っています。

定員は49名と大型のホームではありませんが、2020年4月~12月の10ヵ月間だけで5名の入居者を看取りました。
「老人ホームであり看取りは特別な事では無く当然のこと」と捉え、入居される全ての本人や家族に対して看取りに関する意思確認を行っています。
もちろん、入居後いつでも意思の変更を行うことができます。

又 「新型コロナウイルス拡大防止の観点から、他の高齢者施設(住宅)や病院では、面会や見舞が厳しく制限されていますが、コロナ感染が広がり始めた直後に、リモートで面会出来る設備を導入し『入居者と家族がいつでも会える環境』を整えてあります。

更に、ご家族の希望があれば、最期の時間を一緒に過ごせるよう工夫して対応されています

看取り期には・・・

11月に行われた看取りのケースでは、スタッフは席を外し時間的制限はあるものの、利用者の奥様と娘様だけが居室に入って、密を避けて最期のひと時を一緒に過ごす、という形で対応しました。
(勿論、事前に奥様と娘様の体調管理を徹底しておられます)

「今はコロナ禍で対応を中止していますが、看取り期にはレンタル寝具を利用して、ご家族が同じ部屋に泊まり込むこともできます。
家族室を設けられない小規模なホームならではの対応だと思います」とも言われています。

クオレ門真の強み!

同ホームの強みは、大迫施設長自身が「クオレ門真」の開設以来16年このホームに勤務していること。
スタッフの中にも開設以来のメンバーが多く勤務し、副施設長もつい最近まで開設時からずっと勤務していました。

「クオレの施設の中で門真は、他の事業所からやや離れた位置にあったため、スタッフの異動が少なかった」という副産物だそうですが、結果として「笑顔を一番に大切にするという法人理念」と「ご利用者様に居心地の良い環境を提供する」というホーム運営に関する理念が、16年間ぶれることなく、経験やノウハウが蓄積され続けて来たことです。

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