老人ホーム選びの知識

老人ホーム費用相場は?平均料金や内訳まで全て解説

老人ホームの費用相場は?

よく聞かれる質問に「老人ホームの費用相場」というものがあります。
「みんなの介護」等のポータルサイト上のコラムで良く掲載されていますが、私は相場を知ったところで、老人ホームに入居する目的、求めるサービスによって費用が変わってきますので、求めるサービスと自身の経済条件によって老人ホームを選択していただくのがベストだと考えていますので相場観はあまり参考にならないと考えています。

公的施設の特養は全てにおいて平均的なサービスを提供しています。看護職員は日中配置(8時~18時くらいまで)、介護職員の配置比率は3:1、ケアマネは一般的に1人、理学療法士等の専門的なリハビリ職員の配置義務はありません。
これを基準に民間の各老人ホームは、自社ホームの特長を打ち出すための人員配置を行っています。

リハビリに力を入れている所は、専門のリハビリ職員(理学療法士、作業療法士等)を2人以上配置していますし、看取り等を充実させている所は看護職員を24時間配置しています。

認知症対応に力を入れているところは介護職員の配置比率が高くまた認知症対応専門職を配置していますし、個別ケアに力を入れているところは専門のケアマネを配置しています。

これらを全ては配置している老人ホームは一般的に入居一時金800万円以上、月額利用料20万円以上の金額になります。
特長をどれか1つに絞っているホームは、入居一時金0円、月額利用利用15万円~20万円となっています。

ちなみに先述しました「みんなの介護」のコラムでは、入居一時金の全国平均が94.7万円、月額利用料の平均値が15.2万円と掲載されています。

老人ホームの種類によって変わる費用相場

先ほど特養の話をしましたが、公的なホームと民間のホームでは費用相場は異なってきます。
公的ホームである特養や老健は介護保険から手厚い保険料収入が支払われますので、自己負担額は収入によって異なってきます。

特養の場合多床室のホームで一般的に7万円/月、個室のホームで11~12万円/月を目安としてください。

老健は自宅に変える前のリハビリ施設ですので、終の棲家とは言えませんし、提供されるリハビリサービスにより金額が変わりますが、多床室で8万円/月、個室で11~13万円/月程度が目安です。
医療が恒常的に必要な方が入居するための公的施設には介護医療院がありますが、こちらは多床室で8万円/月、個室で15万円/月が目安です。

公的施設は入居一時金は必要ないですし、介護保険内で色々なサービスが賄われますので、月額利用料が大きく増えるということはありません。
民間ホームでは、先述しましたように、ホームのサービスの特長によって費用が大きく変わります。
また、月額利用料には介護保険の自己負担額、水光熱費、おむつ等の消耗品費は含んでいませんので、こちらも入居前に確認が必要です。

ちなみに民間ホームの種類を申し上げておきますと、介護付有料老人ホーム(介護保険上特定施設入居者生活介護の許認可を得たもの)、住宅型有料老人ホーム(介護サービスは、自社及び他社のサービスの中から自身で選択)、認知症対応型グループホームがあります。
最近増えてきたサービス付高齢者向け住宅は、先述した許認可を受けた介護付きのものと住宅型のもの両方がありますので、確認が必要です。

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