福祉用具について

☆☆☆18 正しく使えてますか?車いす使用時の間違いやすいポイント

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します

今回は「正しく使えてますか?車いす使用時の間違いやすいポイント」
というテーマでお話していきます!

■車いす、正しく使えていますか?

これまで私は、たくさんのご利用者さんに車いすを
導入させていただきましたが、車いすを使う際にありがちな
「間違いやすいポイント」があったりします。

そしていつも思うのが、
「福祉用具を正しく使ってもらうのは実は難しい」ということ!

今回のコラムでは、特に「よくありがちで間違いやすい車いすの使い方の注意点」について、ざっとまとめてみましたので、みなさんも実際の使い方で間違いはないか、確認してみて下さい!

■車いすの間違いやすい使い方のポイント

●ブレーキをかけずに座ったり立ち上がろうとする

「うっかりブレーキをかけ忘れる!」とても多い事例です。
車いすが動いてバランスを崩し、尻もち・転倒→大腿骨骨折→入院・手術→長期療養→廃用症候群→寝たきり…という悲しいスパイラルになる恐れが!

●車いすの足置きをたたまずに立とうとする

また、足置きをたたまずに立とうとする事例もよく起こりがち!
こちらも、転倒・骨折のリスクがあるので注意しましょう。

●タイヤの空気が抜けたまま走行

車いす操作していても「なんか重たいな・・・」
よく見たら、タイヤの空気が入っていない!そりゃ重たいですよね

ちなみに、空気補充してもすぐに漏れてしまうようであれば、タイヤのバルブにある
「虫ゴム」の劣化の可能性が高いので、虫ゴムを正常なものに交換しましょう。

「そもそもタイヤメンテナンスが面倒!」という方には、ノーパンクタイヤもおすすめです。

●声掛けせずに段差を上がり降り

後ろから介助者が操作する際、
車いすに座っているご利用者はまめな声掛けがないと不安になるもの。

特に段差を上がる際は、声掛けがないと「後ろにひっくり返るのでは?!」
という大きな不安につながったりします。
なので、段差を上がる際は、一言
「今から段差上がりますよ~」「ちょっと後ろに傾きますよ~」
などの声掛けを必ずしてあげましょう!

●段差は前に強く押せば上がれると勘違い

段差を上がる際に、ひたすら強く前に押して上がろうとする方がいますが、
このやり方では1ミリの段差でも上がれません!

ティッピングバーを踏んで、前輪を持ち上げなければ、段差を上がることはできないのでご注意を・・・。

●下り坂を前向きに走行しようとする

下り坂の走行を前進するのも非常に危険!
最悪車いすから前に転落してしまう恐れも・・・。

下り坂は後ろ向きで操作しましょう。

●座面に滑り止めを敷いてその上に本人を座らせる

長時間車いすで座っていると、徐々にお尻が前にズレてしまうご利用者がいたりしますが、昔にあった実例で、
ご利用者のお尻と座面の間に滑り止めマットを敷いていたケースがありました。
私はそれを見かけて、即座に滑り止めを外してもらったのですが…

なぜなら、滑り止めを敷いたところで、体が前に滑ろうとすること自体は止めることができず、
・お尻は前にずれようとする
・滑り止めで無理やりすべりを止めている
ご利用者のお尻の皮膚にどんな状況になってしまっているかは、容易に想像がつくと思います。

前ずれの防止は、モジュールの車いすや座面のクッションなど、体に合った調整でズレを防ぐべき!お尻と座面の間に滑り止めを敷くのは絶対にやめましょう。

●車いすを広げる際に手を挟む

折りたたみ状態の車いすを使おうとして、座面を広げようとした際に、
指を本体のフレームに挟んでしまう!という危険があったりします。

座面の両サイドのパイプを握らず、手のひらで上から押し下げるようにしましょう。

ということで、車いすの使い方で間違えやすいポイントをいろいろと書いてみました。結構ありがちなポイントなので、皆さんもご注意いただき、正しく車いすをお使いください!!


というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは


私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

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