テーマ - 早わかり介護の備え
このテーマでは、まず介護が始まる際に、「どういった人/団体に頼ればいいか」、
「今後どういったことが待ち受けているか」、
「どんなことを準備しておけばいいか」
といった大まかな「介護がある生活」をイメージして頂くためのコラムを掲載しています。
私の父親が亡くなった時に、年金や社会保険等、公的な手続きは全て母に変わり私が行いました。80歳を超える母にとってはとても複雑で難しい手続き。何とか終了して最後に市役所の介護保険課に行った時に言われた言葉が、「〇〇様のお母さんは、「寡婦」となられましたので、所得税はかかりませんし、住民税非課税世帯.....
在宅介護を行うために今の仕事を辞め、転職した場合、年収面で厳しい現実が待ち受けています。明治安田生命生活福祉研究所・ダイヤ高齢社会研究財団の調査によると、介護のために転職した人のうち、転職先でも正社員として雇用された方は男性で3人に1人、女性では5人に1人。年収面では、男性が4割ダウン、女性が5.....
在宅介護に取り組む場合に利用する公的サービスとして一番に思い浮かぶのが「公的介護保険」。訪問介護、訪問看護、デイサービス、ショートステイ、、、、、。自己負担割合1、2、3割で使える頼りになるサービスです。介護保険は広く使われるサービスなので皆さんもよくご存じのはず。今回は、介護保険以外の行政サ.....
離れて暮らしている親が急に倒れ入院!こういう場合まず安否が第一の心配事ですが、病院に駆けつけて命に別状がなかった場合の次の心配が入院費と退院後の介護。今回は、入院費がどれくらいかかるかを説明します。入院費は医療費の自己負担額、食事代、差額ベッド代、おむつ代、先進医療などの保険外費用に大別されま.....
皆さまのご身内が要介護状態になった場合、どの介護度に認定されるかがとても大切。要介護度により利用できる介護保険のサービスの種類が制限されたり、利用限度額が変わったりするのはご存知の通り。「要支援」と「要介護」では利用限度額が大きく違いますし、「要介護1」と「要介護2」では例えば福祉用具等で介護.....
皆さん、「自分や自分の両親は年齢より若い」と思っていませんか?我が国が豊かになったことや、健康ブームの到来で、以前より世代ごとの”見た目”は昔と比べて10歳くらい若返ったように思われます。でも、「気は若くても体は正直」。シニア世代は、加齢による身体機能の低下が徐々に始まってきています。車で言えば.....
高齢化の進展に伴い、「人生100年時代」という言葉がマスコミで踊っています。最近は新型コロナ感染症の話題が持ちきりで、社会保障の財源不足等は言われなくなりましたが、新型コロナが落ち着けば、次のマスコミのターゲットは社会保障問題に戻ってくるのは自明の理。解散総選挙も叫ばれていますものね。また、昨年話.....
皆さん、親やご家族が要介護状態になった時に、まず頼るのは介護保険サービス。これまで社会保険で多くの介護保険料を取られてきた方も多いと思います。家族の為にも自分の為にもいよいよ利用しようとなった時には、まず要介護認定の申請をします。また、これまで介護保険サービスを利用してきた中でも、病状が急に進.....
皆さんはパーソン・センタード・ケアってご存知ですか?パーソン・センタード・ケアとは、認知症をもつ人を一人の「人」として尊重し、その人の立場に立った考え、ケアを行う認知症ケアの考え方です。英国のトムキットウッド老年心理学教授が1980年代の末に提唱したものです。介護職の皆さんはよくご存じかも知れませ.....
介護保険を利用するに当たって知っておく必要のある数字。まずは、介護保険で利用できる1ヶ月の上限額(支給限度額)。これは認定される要介護度によって決まっています。この金額を区分支給限度基準額といい、この限度額内であれば、介護保険サービスを原則として1割(所得に応じて2割または3割)で利用できます.....
要介護状態になり、市町村に介護保険利用の申請を行うと、認定審査会の審査の後、要介護認定を受け要介護度が決められます。介護度は要支援1、要支援2、要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5の7段階からなり、それぞれの介護度に応じた介護保険利用の支給限度額が定められます。各介護度に応じた、介.....
皆さまのご身内が要介護状態になった場合、どの介護度に認定されるかがとても大切。要介護度により利用できる介護保険のサービスの種類が制限されたり、利用限度額が変わったりするのはご存知の通り。「要支援」と「要介護」では利用限度額が大きく違いますし、「要介護1」と「要介護2」では例えば福祉用具等で介護.....
要介護認定を受けるためにはどうすれば良いのでしょうか?離れて暮らす親御さんのことが心配と思っていて、「介護保険を利用して、見守りに来てもらおう!」と頭ではわかっていても、いざ動こうとしたらどうして良いかわからない。よくあることですね。申請方法とその流れを具体的に説明していきましょう。□どこに申請.....
遠くにお住いの親御さんの生活が心配。夫婦2人でも心配だし、一人暮らしならなおさら心配ですよね。たまに帰省して、なんとか説得して要介護認定の申請をしてもらったにも関わらず、結果は「要支援」判定。でもなんとなく認知症かもしれない。親御さんに言っても、診察に行ってくれない。「自分が認知症になんかなって.....
今後、増加する高齢者。高齢者は何に最も不安を持っているのか?内閣府による2015年度の「一人暮らし高齢者に関する意識調査」の結果、一人暮らしの高齢者の生活の不安は「健康や病気のこと」が第一位で58.9%、続いて、「寝たきりや身体が不自由になり介護が必要になること」が42.6%。やはり、健康と介護に関する不安.....
公益財団法人のダイヤ高齢社会研究財団が興味深いデータを発表しています。同法人は三菱化成工業株式会社の鈴木永仁会長の提唱により、三菱グループの7社が参加し、「ヘルスケアサービス研究会」を立ち上げ、来るべき高齢社会の諸問題について検討を行っておられる団体です。介護保険の介護認定を受けている方の総数.....
ご自宅でお暮しのシニアの身体状況が悪化するのは、多くの場合、家庭内での事故が原因となります。住み慣れた我が家だからこそ、安心してしまい、・「ちょっとした段差でつまづき転倒」・「雑多にちらかった洗濯ものを踏んですべってこける」・「階段を踏み外して転落」足腰が弱くなったシニアは、このような「介護事.....
今朝、日経新聞に「年金支給漏れ、計600億円公務員ら10.6万人に」の記事が掲載されていました。(日本経済新聞2017)この記事を読んで、「相変わらず、年金制度は何か抜けているなあ」と思った人も少なくないはずです。私もおととし父が亡くなった時の、年金に関する「驚き」を思い出しました。われわれ日本人にとって、.....
母親がおせわになっている訪問介護員の方と合わないから変更できないか?よくむ問い合わせされる内容です。介護保険は事業者選択が自由ですから、訪問介護員の方が気に入らなければ、事業者やケアマネさんに言って変えて頂くことは可能です。実際、訪問介護員さんの変更は良くある話です。ただ、最初に事業者を決める.....
今回はケアマネジャー(以下、「ケアマネ」と略記)の選び方をご紹介しましょう。自宅で介護する場合、まず、ケアマネを選定しケアプランを立案してもらわないといけません。ケアプランは自身やその家族が立てることも可能ですが、それを行うためには色々な知識や、事業者等との連絡調整が必要になります。その手間を.....