老人ホーム訪問記

近隣マンションとの合同サークルなど 生活の楽しみがいっぱい

「神戸」のイメージというと、港町、六甲山、異人館、中華街(南京町)…といったところでしょうか。
そうした神戸らしさを存分に味わうことができるのが、
スミリンケアライフが運営する介護付き有料老人ホーム「エレガーノ摩耶」です。
開設は2001年。居室数は一般居室が134、介護居室が96です。

ホームの目の前は海。最寄りの駅までは徒歩10分で、そこから神戸の中心地三宮までは電車でわずか4分です。
こうした雰囲気や利便性を求めて、地元神戸はもとより、遠方からも入居する人もいます。
中には「老後は神戸に住みたいと思っていた」と、全く神戸に無縁だった人の申し込みもあるとか。

ホームがあるのは「HAT神戸」という阪神・淡路大震災後に整備された新しい街区。中には住宅だけでなく、映画館や書店も入る大型商業施設、医療機関、県立美術館など生活に必要な施設が一通り揃っており、神戸でも人気の高い地域です。

エレガーノ摩耶の大きな特徴の一つが近隣マンションとの密な連携にあります。ホームの前には「クラブハウス」という多世代交流スペースを設けています。

喫茶スペースがあるラウンジ、講演会や発表会などのイベントが行える多目的ホール、アトリエ、パーティールーム、AVルームなどからなるこの建物は、エレガーノ摩耶と近隣の3棟のファミリー向け分譲マンションの共有施設です。

今はコロナで一部を休止しているものもありますが、コーラス、カラオケ、卓球、陶芸など、エレガーノ摩耶の入居者とマンション住人合同のサークル活動もここで活発に行われ、自然な形でのコミュニティ形成が行われていました(使用に際しては別途料金が必要です)。

「マンション住民の方の中には『70歳になったら、入居をするのでよろしくお願いします』と『予約』を入れている人もいるなど、非常に自然で密な交流を行ってきました」(入居ご案内グループ田哲康主任)

このほか、分譲マンションがすぐ目の前に多数あることで、親子近居の形での同時転居や呼び寄せ介護などのニーズにも対応できるといったメリットがあります。

また、館内には会員制のクラブ活動「摩耶ウエスト・プラチナクラブ」があり、各種サークルや月1回の茶話会、会報など、生活を充実させる様々な特典が受けられます。このクラブも近隣マンション住人の入会が可能です。そしてクラブの重要な活動の一つがボランティア。公園の清掃などで心地よい汗を流しています。

元々が「いつまでもアクティブな生活を楽しみたい」という人向けのホームのため「コロナだからといって何でも禁止・制限はしない」というのが基本的なスタンスです。外出も自粛のお願いはしていますが制限はしていません。健康増進や介護予防に繋がるものであればホーム外から講師を招いてのアクティビティなども一部行っています。また、今後は、事前予約制ですが楽器の音色を楽しむコンサートなども徐々に再開させていく考えです。

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