☆☆☆40 脊柱菅狭窄症利用者の歩行器の選び方
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は
「脊柱菅狭窄症利用者の歩行器の選び方」
というテーマでお話していきます!
■脊柱菅狭窄症への歩行器選定はセオリーが違う
今回このテーマを取り上げたのにはわけがありまして・・・
歩行器の選定って、高さの設定など、ある程度一般的なセオリーがあるのですが、脊柱菅狭窄症の方への選定は通常とちょっと違うのです。今回はそのあたりをお話できればと思います。
■脊柱菅狭窄症とは
脊柱菅狭窄症とは、その名の通り、脊柱管が狭くなる疾病のこと。
脊柱管の中を通っている神経が圧迫され、手足のしびれにつながります。
症状の特徴としては、頚椎の狭窄の場合は、上肢(手指)のしびれ、腰椎の場合は足のしびれや歩行・階段の上がり下りなどに支障をきたします。長時間の歩行が困難で、姿勢もすこし前かがみのほうが楽だったりします。
■脊柱菅狭窄症利用者への歩行器の選び方
ということで、脊柱菅狭窄症の方への歩行器の選定で重要なのは、
やや前かがみの姿勢になるような持ち手の高さ調整が必要になります!
本来であれば、背筋はビシッと伸ばした姿勢で使うほうがいいのですが、
脊柱菅狭窄症の方にとっては、背筋の伸びた姿勢はしびれの誘発につながり適していません。
さらに短い時間の歩行なら大丈夫なのですが、長時間の歩行は、すぐに疲れてしまう
という症状の特徴があるため、少し歩いてすぐ休める、といった感じで、イス付きタイプの歩行器が適しています。
このような特徴を無視して歩行器を選んでしまうと、
使っていてしんどい・・・だったら要らない・・・という結論になってしまい、
歩行機会を失って閉じこもりがちな生活に・・・という状況に・・・
症状に合わせた選定・調整ってとても大事なのです!
■適切な歩行器を活用して外出も安心!
・・・ということで、脊柱管狭窄症の方向けの歩行器選定についてお話させていただきました。他にも症状によって設定をいろいろと変えていかなければならないケースは多々あったりします。これらの選定・適合相談は、福祉用具専門相談員にお気軽にご相談ください。きっといいアドバイスをしてもらえると思います!!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは
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