福祉用具について

☆☆☆38 床ずれ防止用具の種類と特徴

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は
「床ずれ防止用具の種類と特徴」
というテーマでおしていきます!

■床ずれとは

床ずれとは、骨の出っ張っている体の部位(お尻の割れ目のところの仙骨部、骨盤の左右両側の大転子部、かかと、くるぶしなど)に、長時間にわたり圧がかかり続けることで、血行が悪くなり皮膚組織が死んでしまった状態の事を言います。

健常者の場合であれば、体の一部分に圧がかかった場合、体を動かして圧を逃がすことができるのですが、寝たきりの方の場合、自力で体を動かすことができず、圧力がかかり続ける状態になり、床ずれにつながってしまうのです・・・。また、やせ型で骨が出っ張り気味の方は床ずれ発生のリスクが高いです。

■床ずれができるとどうなるのか

床ずれ発生の流れとして、まず骨の出っ張った部位に圧がかかり続けることで、血行が悪くなり皮膚が赤くなってきます(発赤)。さらに圧がかかり続けると、皮膚が弱くなり、皮膚が破れてしまったり(ちょうど靴ずれのような状態です)、さらにひどいと骨がみえてしまうくらい患部が悪化してしまいます。

床ずれの厄介なところは、一度出来てしまうとなかなか治すまでが大変であるということです。特に重度の床ずれになってしまうと、それを治すには長い期間が必要であったり、手術が必要な場合もあります。床ずれは発生してしまう前の予防が非常に重要なのです!

■床ずれ防止用具のメリット

そんな床ずれを防ぐために床ずれ防止用具があります。床ずれを防ぐには、まず体にかかり続ける圧を逃がすことが重要!ということで、床ずれ防止用具は柔らかい素材でできており、体にかかる圧を逃がすことで、床ずれを出来にくくするというメリットがあります。

■床ずれ防止用具のデメリット

ただし床ずれ防止用具にはデメリットもあります。特に、その柔らかさ故に、体の自発的な動きを阻害してしまうリスクがあったりします。自分で寝返りやベッド上で動くことができる方でも、フカフカの柔らかい床ずれ防止用具の上では動きづらい・・・。

そんな状態でずっと過ごしてしまうと、当初は自力で動くことができた能力も衰えてしまい、寝たきりを助長してしまうことも。良かれと思って導入した福祉用具が、本人の状態悪化を促進してしまうことは、非常に残念なことですし、避けたいですよね。

■床ずれ防止用具の種類と特徴

●エアーマットタイプ
エアーマットタイプは、専用のポンプから空気をマットに送り、空気で膨らますタイプのマットで、マットレスタイプよりも圧分散効果が高いです。自力で動くことが難しく、寝たきりの方などが対象になります。単に空気で膨らませるだけではなく、部位ごとに空気量を調整したり、左右に傾いて体位変換できたり、いろいろな機能がついているタイプがあります。


●マットレスタイプ
マットレスタイプは、柔らかいウレタンなどの素材でできたマットレスです。ある程度自力で動くことができて、かつ床ずれ発生リスクが高い方が対象になります。

■福祉用具の相談は専門家からアドバイスを!

今回は床ずれ防止用具について取り上げてみました。色々な種類があって、どんなものを使えばいいかわからない・・・という方もいるかも知れませんが、そんなときは、ケアマネジャーさんや福祉用具専門相談員にお気軽にご相談ください。きっといいアドバイスをしてもらえると思います!!



というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは

私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

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