福祉用具について

☆☆☆20 日本家屋は段差だらけ!段差を安全に移動できる福祉用具あれこれ

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は、「日本家屋は段差だらけ!段差を安全に移動できる福祉用具あれこれ」というテーマでお話していきます!

■日本家屋は段差だらけ!

近年建てられたおうちは、段差も少なく、バリアフリー化が
進んでいたりしますが、旧来からの日本家屋って、やたらと段差が多い!
・部屋や廊下の敷居
・洗い場入口の段差
・玄関上がりかまちの段差
・トイレ入り口の段差
などなど・・・。

さらに、お年寄りの方はすり足歩行になりやすく、段差の足の上げ下ろしも大変だったり、無駄にたくさんあるおうちの敷居などの段差は、まさしくバリア(障害物)になってしまい、転倒リスクも当然増えてしまいます。

そんな困った段差も、福祉用具の導入で解決できるかも!ということで、ここからは、段差の場所ごとで活用できる福祉用具についてご紹介していきます!

■玄関あがりかまち段差

玄関の上がりかまちって、旧来の日本家屋では20~40cmの段差は当たり前!
大きな段差を上がり降り…お年寄りにとってかなり大変な動作です。

そんな上がりかまち段差には、置くだけで使える「あがりかまち用手すり」
天井に突っ張らせて使う「突っ張り型手すり」、車いすのまま上がり降りがらくらく「スロープ」「段差解消機」が有効です。

■敷居段差、廊下・部屋間の段差

敷居の段差や廊下と部屋の間の段差はほんの数センチ…
そんな数センチの敷居が実は危ない!小さな段差だからこそ注意力が散漫になり、
つまずいて転倒してしまう危険が!

そんな敷居などの小さな段差には、歩行器や車いすなど車輪タイプの通行がしやすくなる「ミニスロープ」、手すりをつかんで安全に段差の上がり降りができる「置き型手すり」が有効です。

■浴室

浴室はすべりやすいうえに、出入口の段差や浴槽のフチをまたいで浴槽出入りするなど、段差もたくさん!足腰の弱くなったお年寄りにとって、転倒リスクが非常に高い場所です。

そんな浴槽で活用できる福祉用具としては、浴槽フチのマタギ動作を行いやすくする「浴槽手すり」「浴槽台」「バスボード」が有効です。

■屋外階段

集合住宅や1階を駐車場として使っている家では、屋外階段の上がり降りも、歩行が不安定なお年寄りにとって、転倒・転落の危険を伴います。

そんな場合に有効なのが、屋外階段の上がり降りを安全に行える「可搬型階段昇降機」
※操作するには安全指導員の指導が必要となります。

写真出典:株式会社サンワ「J-MAXシリーズ J-SEAT」(最終アクセス 2022年4月13日 掲載許可済み)
http://www.sunwa-jp.co.jp/?page_id=2422

■住宅改修工事も有効です

福祉用具のほかにも、介護保険対象の住宅改修工事も
段差部分の対応として非常に有効です。

玄関上がりかまちや敷居・階段など、段差の上がり降りの位置に
「手すりを取付け」したり、廊下部分の「床のかさ上げ」で、
廊下の床の高さを部屋の高さと同じにするなど、
工事での段差の解消も選択肢に入れておくといいですね。

■段差で困っている方は福祉用具や住宅改修を活用しましょう

ということで、場所別で有効な福祉用具についてお話してきました。

段差は危険が多く、転倒によるケガだったり、高い段差であれば
転落による大きな事故にもつながります。

段差でお困りの際は、ぜひ福祉用具を活用して、安全な段差の移動ができるよう住環境を整えましょう。

詳細については、担当のケアマネジャーさんや福祉用具事業所さんに、お気軽にお問合せしてみてください。
きっと力になってくれると思います!


というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!これからも福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは


私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

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