介護施設での暮らし

お話きっかけ集「つむぎ」 12月

時代時代の流行りすたりもあり、各世代の話題は違ってくるもの。
75歳以上が後期高齢者と言っても、95歳の方と85歳の方では話題も変わってきます。
まして、医療・福祉で働く方々は若い方が多く、人生の大先輩である高齢者の方々と長くお話をするのは大変ですよね。
傾聴ボランティア団体の「PORO」では、医療・福祉の世界、高齢者の方々と接する若い世代向けに、お話しきっかけ集「つむぎ」を毎月発行されています。
季節や行事、自然、食べ物、暮らしの中から、お話きっかけ集 つむぎ 高齢者とのおしゃべりが弾むテーマを、月別にご紹介します!

今回はその12月号から、12月(師走 しわす)の話題をご紹介します。

12月のキーワード

■湯たんぽ
昔は家の中でも夜は寒さがきつく、、眠るときも足元を温める湯たんぽが重宝されました。
金属や陶器でできていて、湯を入れるだけの手軽な暖房器具。
朝起きて湯たんぽに残ったお湯で顔を洗ったという思い出をお持ちの方も多いのでは。

■ポインセチア
クリスマスに欠かせない鉢植えとして親しまれているポインセチア。
真っ赤な色がクリスマスムードを盛り上げてくれますね。
しかし花びらに見える部分は実は葉っぱなのです。
日の長さや気温など条件が揃うとキレイに色付くそうです。

■南瓜(なんきん)
冬至には「ん」のつくものを食べるとよいとされ、「なんきん」はその代表格。
カロチンのほか、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれる栄養価の高さが自慢。
長期保存できるのもありがたいですね。
風邪を引きやすいこの時期にぜひ食べたい野菜です。

■石油ストーブ
今はあまり見かけなくなった、灯油を入れる石油ストーブ。
灯油の補充などが面倒でしたが、上にやかんをのせてお湯を沸かしたり、コトコトと煮豆を作ったり、焼きいもなどもできました。
高齢の皆さんも、よく使っておられたのでは。

■除夜の鐘
去りゆく歳の終わりと、新年の始まりを知らせる除夜の鐘。
108回鳴らされる理由は、仏教に由来した「人間の108の煩悩(ぼんのう)を除くため」という説が有名です。
大晦日の夜に鐘の音を聞きながら、来年こそは良い年にと祈りましょう。

知っておきたい、こんなこと! ~日本発祥の駅伝~

寒い季節になると毎週のように開催されるマラソンや駅伝。
数人がリレー形式で長距離を走る駅伝は、日本発祥の陸上競技です。
初めて駅伝が行われたのは1917年(大正6年)、「東京奠都(てんと)五十年奉祝東海道五十三次駅伝競走」でした。
なぜ、駅伝という名になったかというと、日本では古くから、街道に中継地点を設ける「駅制」という仕組みがあり、そこに乗り換え用の馬伝馬)を置いていました。
そこでリレーの中継点を「駅」に、ランナーを「伝馬」になぞらえたと言われています。

駅伝の中でも有名な「箱根駅伝」は、1920年(大正9年)に誕生しました。
「箱根駅伝」「出雲駅伝」「全日本大学駅伝」は三大駅伝と言われ、毎年、盛り上がります。
各区間を一人で走り記録を競うだけではなく、「たすき」をつなぐチーム戦である駅伝、ランナーがチームのために走る姿は見ているだけで胸が熱くなりますね。

年越しそば

大晦日の夜、年越しそばを食べるという方も多いのではないでしょうか。
この習慣は、江戸時代後期にはすでに定着していたと言われています。

なぜそばを食べるのかにはいくつか説があります。
『そばは細く長いため、延命・長寿を願った』『鎌倉時代、博多の承天寺で年を越せない人に「世直しそば」をふるまったところ、翌年から運が向いてきたので大晦日に食べるようになった』『そばは切れやすいので、一年の苦労や災厄を断ち切る』など、すこやかに新年を迎えたいという願いが込められた縁起物です。
 
ちなみに、年越しそばにも地方色があり、例えば北海道や京都では「にしんそば」、福井では「越前おろしそば」、花巻・盛岡では年の数だけ「わんこそば」を食べるなどの習慣も残っているそうです。

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