時代時代の流行りすたりもあり、各世代の話題は違ってくるもの。
75歳以上が後期高齢者と言っても、95歳の方と85歳の方では話題も変わってきます。
まして、医療・福祉で働く方々は若い方が多く、人生の大先輩である高齢者の方々と長くお話をするのは大変ですよね。
傾聴ボランティア団体の「PORO」では、医療・福祉の世界、高齢者の方々と接する若い世代向けに、お話しきっかけ集「つむぎ」を毎月発行されています。
季節や行事、自然、食べ物、暮らしの中から、お話きっかけ集 つむぎ 高齢者とのおしゃべりが弾むテーマを、月別にご紹介します!

今回はその10月号から、10月(神無月 かんなづき)の話題をご紹介します。

10月のキーワード

■リレー
 オリンピックの陸上競技でも特に盛り上がるリレー。
複数の走者がバトンを受け渡しながらタイムを競います。
一人の走者が走るより良い記録が出ることも魅力。
学校の運動会でも選抜チーム対抗やクラス対抗などで、大きな声援が響きますよね。

■サンマ
 秋が旬のサンマ。
脂ののったサンマを七輪で塩焼きにして食べるなんて、今ではとてもぜいたくな感じがしますね。
サンマを上手に焼くには、遠火の強火がよいとされています。
庭先でお母さんが、七輪で魚を焼くのを見ていた思い出をお聞きしてみては・・・。

■キンモクセイ
 秋になると、どこからともなく甘い香りをただよわせるキンモクセイ。
中国では花びらをお酒につけたり、お茶に混ぜたりするそうです。
水洗トイレが主流でなかったころは、悪臭をおさえるために、トイレの近くに植えられることも多かったとか。

■きのこ
 秋の味覚といえばしめじ、しいたけ、まいたけなどのきのこ類。
昔はきのこは買うものではなく、山で収穫するものでした。
どの村にもきのこ採り名人がいて、子どもたちも一緒にきのこ狩りを楽しんだそうです。
そんな思い出をお持ちの方も多いのでは?

■めんこ
 昭和時代に流行した紙めんこは、トランプほどの厚紙の片面に、写真や図柄が印刷され、駄菓子屋などで売られていたそう。
相手のめんこを裏返すともらえるので、上手な子はたくさんのめんこを持っていました。
呼び方は地域でちがい、大阪ではべったんと呼ばれていました。

知っておきたい、こんなこと! 高齢者と動物との触れ合い

犬や猫は古くから人間と一緒に暮らしてきた身近な存在です。
野生動物だったものを狩猟やネズミ退治に役立てるために家畜化しました。
日本で動物がペットになったのは平安時代で貴族が飼い始めた猫でした。
一方、犬をペットとして飼い始めたのは江戸時代後期頃のようです。

一般の人が犬を飼うようになったのは明治に入ってからで、番犬として屋外につないで飼うスタイルが多く、食べ物も人間の余り物でした。
ところが昭和の後半になると、住宅事業の変化もあり、小型犬を室内で飼うスタイルが増加。
その頃から、犬や猫は家族の一員となってきました。

動物と触れ合うことで安らぎや温もりを感じるなど、動物と暮らすことが高齢者の生きがいになっていることも増えています。
10月は動物愛護週間もありますが、動物との楽しい関わりを大切にしたいですね。

読書の秋に「図書館」

読書の秋。
本を探すために図書館に行かれる方も多いと思います。
日本の図書館の始まりは、奈良時代の国の機関のひとつ「図書寮」です。
資料の収集や国の歴史を記録していました。
鎌倉から室町時代には金沢文庫や足利文庫など、武家による図書館が登場。
仏典や和漢の書物を揃えている学問所のようなものでした。

一般の人が本を借りる「図書館」の仕組みは、福沢諭吉によって紹介され、明治5年に政府によって湯島に「書籍館」が設立されました。
明治32年には図書館令が公布され、地方自治体が図書館を設置できるように。
この時、初めて「図書館」という言葉が使われました。
大正元年には500を超える図書館が存在し、一般の人々も利用していたようです。

まだ、本が高価だった時代、図書館で借りて読んだという高齢者の皆さんも多いのではないでしょうか。

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昭和の思い出つむぎ隊 (ショウワノオモイデツムギタイ)

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