医療・ターミナルケアに強み 看取りは今まで200件をこえる実績あり「エイジフリー・ライフ大和田」
1998年の開設という長い歴史を持つのが、パナソニックエイジフリーが運営する介護付有料老人ホーム「エイジフリー・ライフ大和田」です。
「現在、働いているスタッフは70名のうち半数以上が10年以上のキャリアがあります。
ホーム自体の長い歴史とスタッフのキャリアによる経験・知識・ノウハウの蓄積により、看取りや他のホームでは受け入れが難しいケースの対応実績などの面で他のホームには負けないという自負を持っています」と山崎誠施設長。
開設以来の累計看取り数は200名以上。
今は年間平均で20件ぐらい退去がありますが、そのうち17~18名がホームの中で最期を迎えています。
ほとんどが家族からの「一緒に過ごしてきたホームの仲間に看取って欲しい」という希望によるものです。
「開設以来、ご入居者のご様子を記した月次報告書の送付など小まめな連絡を行って家族と信頼関係を構築してきた成果だと思います」
月額利用料プランで入居した場合の費用は約56万円。
このクラスの高齢者住宅の中では比較的大阪の中心部から近いところもあり、大阪市内の大病院からの受け入れ依頼も多いそうです。
寝たきりの方を『寝かせきり』にしない
ホームの歴史が長いこともあり、要介護4と5の入居者だけで全体の4割を占めていますが、寝たきりやそれに近い人でも、寝かせきりにしないというホームの方針のもと、できるかぎり食事やアクティビティの場にでてきてもらうようにしています。
「もちろん参加はできませんが、みんなが楽しそうに過ごしている場所に身を置くことが、当人にもいい刺激になります。
実際に、普段は殆どベッドでお過ごしになられている方でも、音楽アクティビティの場では耳を傾けているような仕草を見せることもあります」
入居者が散歩したくなるような環境を!
ハード面では、2014年にそれまで何もなかった屋上を「リハビリ庭園」としてリニューアルしました。
床材を万一転んでも安全な軟らかいものにしたほか、元々屋上におまつりされていた観音像までの距離を「ここから70メートル」など表示し、入居者が自発的に散歩したくなるような環境を整えています。
ここの散歩をケアプランに組み込んでいる入居者もいるそうです。
「リハカフェ」で自ら取り組む人多数!
また、4階にリハビリテーションルームとカフェコーナーを組み合わせた「リハカフェ」があり、自転車こぎマシンやデジタルミラー、手すりなどのトレーニング機器が設置されています。
こうした器械によるリハビリテーションと、屋上庭園の散歩など、生活リハビリをうまく組み合わせています。
ちなみに、リハビリ室にカフェを併設したのは「リハビリに行きましょう」という声がけだと拒否があることがありますが、「一緒にカフェに行きましょう」だと喜んで参加するからだそうです。
「他の入居者がリハビリに取り組んでいる姿を実際に目の当たりにすると、自ら取り組む人が多いようです」