福祉用具について

手元スイッチのメモリー機能で、よりベッド操作をしやすく!

こんにちは!

「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は、「手元スイッチのメモリー機能で、よりベッド操作をしやすく!」というテーマでお話していきます!
 

ベッド操作は意外と複雑

介護ベッドは、ご利用者の生活を支える大切な福祉用具です。

しかし実際に使ってみると、「ボタンがたくさんあって難しい」「どれを押せばいいのか分からない」と戸惑う声もよく聞かれます。

特に近年の介護ベッドは機能が進化し、背上げ・脚上げ・高さ調整などの操作ボタンがずらりと並びます。

機種によっては10個以上のボタンが配置されているものもあり、初めて使うご利用者さんやご家族にとっては混乱の原因にもなりがちです。

もちろん、「細かく調整できる=安全で快適に過ごせる」というメリットは大きいのですが、その反面、操作をスムーズに行えるかどうかは介護生活の質に直結します。

液晶表示とメモリー機能の便利さ

最近のベッドの手元スイッチには、液晶画面が付いていて「背上げ角度」「ベッドの高さ」などが数値で表示されるタイプも登場しています。

これにより「今どのくらい上がっているのか」「高さは何センチなのか」が一目で分かり、操作の安心感は格段に向上しました。

その中でも、私が実際に便利だなと思っているのが、パラマウントベッド株式会社の「メモリー機能」 です。

【出典】パラマウントベッド株式会社楽匠プラスホームページ
(最終アクセス日 2025年9月26日 画像の掲載許可済み)
https://www.paramount.co.jp/lineup/2/2000068/1674

介護の現場では、ご利用者が好む背上げ角度や高さがある程度決まっているケースが多くあります。

例えば
食事のときは「背上げ30度」だったり、
車いすへ移乗するときは「高さ42cm」だったり、

こうした「よく使う角度や高さ」は、毎日何度も繰り返し同じ設定なるようにボタン操作することになります。

従来であれば、ボタンを押し続けて目で確認しながら微調整する必要がありました。

これが意外と手間で、
「ちょっと高さが合わないな」
「もう少し下げたい」
といった細かな操作が負担になることもありました。

しかしメモリー機能を使えば、一度設定してしまえば、その後はボタンひとつで同じ角度・高さに自動で調整してくれるのです。

結構以前から導入されている機能ではありますが、使われていないケースも多く、もっと使いこなしてもらえる人が増えるといいなと思ったりしています。

進化する福祉用具とこれから

振り返れば、ひと昔前の介護ベッドは「背上げ・高さ調整」程度のシンプルな機能が主流でした。

しかし今では、液晶表示、メモリー機能、さらにはスマホと連動したIoT対応などなど・・・大きく進化しています。

他にも、徘徊感知機器を合わせて導入することで、離床を検知し、転倒や徘徊を防ぐことも可能になります。

ベッドは単なる「寝る場所」ではなく、「安全と快適を支えるツール」なのです。

今回ご紹介したパラマウントベッドのメモリー機能も、ちょっとした機能ではありますが、「快適な介護」を行ううえでの便利なツールの一例。

これからも、さらに便利な機能が次々と登場するでしょう。

私自身も、福祉用具の現場に長く関わる中で、「昔に比べて本当に使いやすくなった」と実感する場面が増えました。

これからも、最新の福祉用具や、介護生活を少しでもラクにする工夫について、このコラムを通じてお伝えしていきたいと思います。


というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!


ではでは

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