100回目の節目に考える、「福祉用具のこれから」「制度のその先」
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
私のコラムも、とうとう100回目!
「介護保険25年」を振り返った前回に続き、今回はそのその先――つまり「これから」の話をしてみたいと思います。
テクノロジーとの融合で、用具の役割が変わる
2000年にスタートした介護保険制度とともに、福祉用具の現場も進化してきました。
でも、これからの時代、それだけでは立ち行かなくなるかもしれません。
これからの福祉用具は、「道具」から「テクノロジーを含めたサービス」に変わろうとしています。
ベッドの背もたれ角度をセンサーで読み取って適切な空気量を調節するエアーマット、坂道に合わせて車輪の転がり抵抗を調整できる歩行器、膀胱にたまった尿量を検知し排尿のタイミングをお知らせする排泄予測支援機器・・・。
センサーによる自動調整だけでなく、AIやIoTとの連携も進んできており、「安全」や「見守り」の質も新しい段階に変わりつつあります。
今後も、テクノロジーを融合した新たな発想の福祉用具がたくさん開発されるように思います。
AIを駆使して、ご利用者の生活の全体をコーディネートするような福祉用具も、いずれ出てくるように思っています。
しかしながら、今も昔も変わらない福祉用具の重要なポイントとしては、現場に「導入して終わり」ではなく、機能を「使いこなす」ということ。
実際、導入はするものの、有益な機能を使えていないケースは非常に多くあったりします。
だからこそ、福祉用具専門相談員には「使い方までデザインする力」をより発揮していくことが重要だと思っています。
「制度外」の選択肢を持つことが、これからの当たり前に
今、介護保険制度の財源そのものが大きな課題になっています。
高齢者人口の増加に対して、現役世代の保険料や税負担には限界があります。
国としても、制度をこれまでの形で維持し続けるのは困難になりつつあります。
「一部のレンタル種目が介護保険から外れるのでは?」
「軽度者の福祉用具レンタルが縮小されるのでは?」
現場ではそんな話が、以前から聞こえ続けています。
これまで当たり前にあった制度も、いつかは見直される時がくる。
その可能性を見据えた「制度に依存しすぎない舵取り」は、福祉用具事業者にとって今後ますます重要になるでしょう。
その時に必要になるのが、
・自費レンタルや販売提案のノウハウ
・自治体独自の助成制度との連携
・他業種や地域資源とのコラボレーション
など、「制度外」でご利用者を支える多様な視点と引き出しです。
「制度があるから提案できる」ではなく、「制度がなくても支えられる」専門性。
これが、これからの相談員に求められる力のひとつだと思います。
今後の介護保険制度の改正情報については、その周りを取り巻く環境も含めて、注意深く見据えていく必要がありそうです。
データに強い人こそ、現場の味方になる
これからの相談員に求められるもの。
それは、感覚だけに頼らない判断力だと思います。
どの用具が、どの生活課題に効くのか?
使用前後のQOL変化は?
福祉用具の稼働状況は?
など、データで語れる相談員は、現場でも頼られる存在になります。
エビデンス+リアルな気づき。
これらを両立できる人材が、今後ますます求められていくでしょう。
それでも、軸は「人」。制度ではなく「生活」を見る
制度は変わる。
道具も変わる。
仕組みも変わる。
でも、変わってはいけないのは、「ご利用者の暮らしを支えたい」という想いです。
制度に詳しいことも、道具に強いことも大事。
でも最も大切なのは、「ご利用者にとって、何をすることが一番暮らしの支えになるか」を一緒に考えられる力だと思います。
私はこれからも、制度の枠を超えて、福祉用具を通じて「よりよい暮らしの選択肢」をひとつでもふたつでも増やせる存在でいたいと思っています。
このコラムを、「現場目線で」今後も語り続けていければと思っております。
これからも、どうぞよろしくお願いします!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは


