職員採用の「ミスマッチ」とコスト課題――経営者が押さえるべき採用戦略の本質
介護・医療業界は今、慢性的な人材不足と高い離職率という二重の課題に直面しています。
特に介護職員や看護職員の採用においては、「せっかく採用したのにすぐ辞めてしまう」「採用コストが膨らむばかりで経営を圧迫する」といった悩みが尽きません。
これらの課題を根本から解決するには、従来型の求人広告や人材紹介会社頼みの採用手法から一歩進んだ、戦略的かつ現場密着型のアプローチが不可欠です。
本稿ではまず、職員採用における「ミスマッチによる早期離職」と「採用コスト増大」を防ぐための注意点を整理し、そのうえで株式会社ベイシス社が実際に介護・医療現場で実践し、成果を上げた採用コンサルティングの事例を紹介します。
1.ミスマッチによる早期離職を防ぐための4つのポイント
(1)入職前のギャップをなくす
採用活動で最も重要なのは、入職前後の「イメージギャップ」を極力なくすことです。
業務内容や職場の雰囲気、求めるスキルを具体的に伝えることで、「思っていたのと違った」という理由による早期離職を防げます。
求人広告や面接時には、どんな仕事をどこまで担当するのか、どんな人が多い職場か、夜勤の実態やサポート体制など、求職者が不安に感じやすいポイントを丁寧に説明することが不可欠です。
たとえば、未経験者向けには「夜勤は2人体制で、見回りやトイレ介助が主。困った時はすぐに相談できる先輩がいます」といった具体的な情報を記載することで、安心感を与えることができます。
(2)勤務条件の柔軟化
「日勤専従」「夜勤専従」など、求職者の生活状況や希望に合わせたシフトを用意することで、働きやすい環境を実現し、長期定着を促進できます。
子育て中のスタッフ向けに「9時~15時までの短時間勤務OK」と明記し、実際にそのシフトで働くスタッフの声を掲載する、といった工夫も有効です。
(3)求職者が重視する情報を明確に掲載する
勤務地、シフト、給与、福利厚生など、応募者が知りたい情報を整理して見やすく掲載することが大切です。
「アットホーム」など抽象的な表現ではなく、「スタッフ同士で月1回のミーティングがあり、意見を出しやすい」など、具体的な職場の特徴を示しましょう。
(4)採用後のフォロー体制を整える
入職後のOJTやメンター制度、定期的な面談など、サポート体制を充実させることで早期離職を防ぐことが可能です。
職員が不安や悩みを抱えた時にすぐ相談できる環境づくりが、定着率向上のカギとなります。
2.採用コストを抑えるための実践的アプローチ
(1)採用媒体の見直し・自社採用サイトの活用
求人広告や人材紹介会社に頼るとコストが高くなりがちですが、自社専用の採用サイトを作成し、SNSや自院のホームページで求人情報を発信することで広告費を大幅に削減できます。
採用サイトを活用して、求人広告費を大幅にカットした医療機関の事例も増えています。
(2)求人検索エンジンや新しい媒体の活用
求人検索エンジンを活用し、ターゲットを絞った広告運用で採用単価を40%削減した事例もあります。
従来の求人広告から新しい媒体に切り替え、応募数を確保しつつコストを大幅に削減した介護施設もあります。
(3)情報の整理とターゲットの明確化
求人広告の内容を整理し、必要な職種やシフトに絞って掲載することで、無駄な広告費を抑えられます。
「全シフト対応」ではなく「日勤のみ」など、緊急性の高い職種・時間帯に限定して募集することで効率的な採用が可能です。
(4)内部紹介制度の活用
既存職員からの紹介制度(リファラル採用)を活用すると、採用コストを抑えつつ、職場に合う人材を採用しやすくなります。紹介者にもインセンティブを設けることで、より積極的な協力を得ることができます。
2.㈱ベイシス社による採用コンサルティング成功事例
事例1:病院(地域包括ケア病棟)での看護師・看護助手募集
ある病院では、従来の人材紹介会社頼みの採用から脱却し、ベイシス社のコンサルティングを導入しました。
まず、5分程度の病院紹介動画を作成し、YouTubeで広告配信。
看護師長、事務長、看護師数名が出演し、具体的な職務内容や教育体制、福利厚生内容を細かく説明しました。
特に「地域包括ケア病棟」であることに焦点を当て、看護師の役割、看護助手の役割を細かく説明しました。
さらに、独自のランディングページを作成し、動画の内容をテキストでも詳しく伝えました。
この結果、3か月で30名以上の応募を獲得し、20名の採用に成功。
特筆すべきは、地域包括病棟の役割や職務内容等を具体的に表現していたため、ミスマッチがほとんどなく、離職者も大幅に減少した点です。
さらに、広告費は3か月で50万円程度に抑えられ、人材紹介会社に頼っていたころと比べて95%もの経費削減という驚異的な成果を実現しました。
事例2:介護事業所での介護職募集
ある介護事業会社でも同様に、5分程度の会社紹介動画を作成し、YouTubeで広告配信。
介護部門のトップや現場の介護職員、採用担当者が出演し、具体的な職務内容や教育体制、福利厚生について詳しく説明しました。
動画は月間3万回以上再生され、多くの介護職員に事業所の魅力が伝わりました。
3か月で30名以上の応募があり、10名の採用に成功。
会社の経営方針や教育体制を具体的に理解してもらえたため、ミスマッチもなく離職者はほぼゼロ。
広告費も3か月で50万円程度に抑えられ、検索広告やWEBサイトでの採用活動を行っていたころと比べて70%程度のコスト削減を実現しました。
さらに、広告動画を要介護高齢者を持つ方の家族にもご覧いただけたことで、「動画を見た」というご入居希望者が増え、入居者獲得にもつながりました。
3.ベイシス社の強みと経営者へのメッセージ
ベイシス社は、介護・医療・シニアライフに関する総合的なサービスを提供し、現場の課題解決に密着したコンサルティングを展開しています。
採用活動においては、現場のリアルを可視化し、求職者と事業所の間のギャップを徹底的に埋めることに注力。
動画や独自のランディングページといった最新のデジタル手法を駆使し、応募者の「納得感」と「安心感」を高めることで、ミスマッチのない採用と定着率向上を実現しています。
また、従来の人材紹介会社に頼らないことで、採用コストの大幅削減にも成功しています。
費用対効果の高い採用活動を実現したい経営者の皆さまには、ベイシス社のコンサルティングが強力な選択肢となるでしょう。
まとめ
介護・医療現場における採用課題は、単なる「人手集め」では解決しません。
求職者と現場の間にある情報ギャップを埋め、現場の魅力を具体的に伝え、採用後のフォロー体制を整えることが、ミスマッチのない長期定着と採用コスト削減への近道です。
ベイシス社の採用コンサルティングは、こうした本質的な課題解決に直結する実践的なノウハウと実績を持っています。
人材確保に悩む経営者の皆さまは、ぜひ一度ベイシス社のサービスを検討してみてはいかがでしょうか。
介護の三ツ星コンシェルジュ