人材確保

「現場の魅力を伝えて採用・信頼アップ!介護職員のためのSNS活用術 〜TikTok・Instagram・Xを安全に使いこなすポイント〜」

近年、介護施設や介護事業所でもSNSの活用が急速に進んでいます。

SNSは施設の認知度向上や採用活動、利用者・家族との信頼関係構築、地域社会との連携など、多岐にわたるメリットをもたらします。

一方で、個人情報漏洩や炎上リスクなど、慎重な運用が求められる場面も多く、各SNSの特性を理解したうえで適切に活用することが重要です。

本コラムでは、介護現場でよく使われる「TikTok」「Instagram」「X(旧Twitter)」の3つのSNSについて、それぞれのメリット・デメリット・注意点を詳しく解説します。

1.TikTokの活用

(1)メリット
・短尺動画によるエンタメ性の高い発信が可能で、若年層(10~20代)へのリーチ力が高い。
・介護職員の日常や「介護あるある」など、親しみやすい内容で介護現場の魅力やスタッフの人柄を発信できる。
・動画編集機能が豊富で、短時間でインパクトのあるコンテンツを作成しやすい。
・介護現場のイメージアップや、介護職への関心喚起、採用活動にも効果的。

(2)デメリット
・利用者層が若く、介護サービスの直接的な利用者やその家族には届きにくい傾向がある。
・拡散力が高い反面、炎上リスクや誤解を招く表現によるトラブルも発生しやすい。
・動画投稿の際に、利用者や職員のプライバシー・肖像権侵害のリスクが高まる。

(3)注意すべき事項
・利用者や職員が映る場合は、必ず本人や家族の同意(できれば書面)を得る。
・個人情報や施設内の機密事項が映り込まないよう、投稿前に必ず内容をチェックする。
・エンタメ性を重視しすぎて、介護現場の本質や倫理観を損なう内容にならないよう注意する。
・炎上や誤解を防ぐため、投稿内容のダブルチェック体制を整える。

2.Instagramの活用

(1)メリット
・写真や動画による視覚的な訴求力が高く、施設の清潔感や温かい雰囲気、スタッフの笑顔などを直感的に伝えられる。
・ハッシュタグ検索を活用することで、介護施設を探している家族や求職者にリーチしやすい。
・日々の取り組みやイベントの様子を簡単に発信でき、施設の透明性や信頼感を高められる。
・地域住民や家族とのコミュニケーションツールとしても有効。

(2)デメリット
・写真や動画に利用者の顔や名前、個人情報が写り込むリスクが高い。
・投稿内容が「映える」ことを重視しすぎると、実態とイメージに乖離が生じる可能性がある。
・更新頻度が低いと、アカウントの存在感が薄れやすい。

(3)注意すべき事項
・投稿前に必ず個人情報が含まれていないか確認し、利用者・家族の同意を得る。
・施設の雰囲気や日常の様子を正確に伝えることを意識し、過度な演出は避ける。
・ハッシュタグの選定やコメント欄の管理を徹底し、誤解やトラブルの芽を早期に摘む。
・SNS担当者を明確にし、投稿ルールやマニュアルを整備する。

3.X(旧Twitter)の活用

(1)メリット
・テキスト中心でリアルタイム性と拡散力が高い。
・施設の最新情報やイベント告知、日々の出来事を手軽に発信できる。
・ユーザー同士のリプライやリポスト機能により、他施設や地域住民、家族と双方向のコミュニケーションが可能。
・「中の人」のユーモアある投稿や、職員の思いを発信することで、親しみや信頼感を醸成しやすい。

(2)デメリット
・拡散力が高いため、誤った情報や不適切な投稿が一瞬で広まり、炎上リスクが大きい。
・文字情報中心のため、施設の雰囲気や活動内容を伝えるには工夫が必要。
・匿名アカウントによる誹謗中傷やトラブルが発生しやすい。

(3)注意すべき事項
・投稿前に内容を慎重に確認し、誤解を招く表現や不適切な内容は避ける。
・個人情報や内部情報が含まれていないかを必ずチェックする。
・炎上時の対応マニュアルを事前に整備し、万が一の際は速やかに対応できる体制を作る。
・投稿の目的やターゲットを明確にし、情報発信の一貫性を保つ。

4.SNS活用全般に共通するポイント

・目的の明確化:SNS運用の目的(集客、採用、広報、地域連携など)を明確にし、ターゲットや発信内容を設計する。

・運用ルールの策定
投稿内容や頻度、担当者、緊急時の対応など、運用マニュアルを作成し、職員全体で共有・徹底する。

・個人情報・肖像権の保護
利用者や職員の写真・動画は必ず同意を得て、個人情報が特定されないよう細心の注意を払う。

・炎上・トラブル対策
リスクマネジメント体制を整え、投稿内容のダブルチェックや職員教育を実施する。

・継続的な運用
無理のない範囲で定期的に更新し、アカウントの存在感を維持する。

介護現場におけるSNS活用は、施設の魅力発信や信頼関係構築、採用活動の強化など多くのメリットがある一方、個人情報漏洩や炎上リスクなどのデメリットも存在します。

TikTok、Instagram、Xそれぞれの特性を理解し、目的やターゲットに合わせて適切に使い分けることが重要です。

また、SNS運用は「誰のために、何を伝えるのか」という基本に立ち返り、施設の価値や現場のリアルな姿を誠実に発信することが、介護業界全体の信頼向上にもつながります。

適切なルールと体制を整え、SNSを介護現場の力強い味方として活用していきましょう


介護の三ツ星コンシェルジュ

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