福祉用具について

車いすの機能を使って楽に移乗する方法

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は「車いすの機能を使って楽に移乗する方法」というテーマで書いてみたいと思います。
 

車いすの機能を使って楽に移乗する方法

ベッドから車いす、車いすからベッド、それぞれ移乗をしていく動作において、車いすの機能を使うことで、実は楽に移乗が出来るのですが、日常の介護のシーンにおいて、それらの機能を使いこなせていないケースは実は多かったりします。

車いすの機能を知らずに移乗を諦めてしまい、その人の生活がより消極的なものになってしまっていることも。

知っていれば、こんな事にならなかったのに・・・という事もあったりします。

ということで、今回は、もっと楽に、もっと便利に、ベッド・車いす間の移乗をしやすくするための機能・商品・ノウハウについてご紹介します!

ベッド・車いす間の移乗をしやすくするための機能・商品

ということで、ベッド・車いす間の移乗をしやすくするための機能・商品についてご紹介してみますと・・・

・肘掛け跳ね上げ機能・足台スイングアウト機能
まず、楽に移乗するうえでの必須機能として、車いすの肘掛け跳ね上げ機能・足台スイングアウト機能があります。

ベッドに端座位で座った状態で、ベッドに車いすを近づけて、肘掛け跳ね上げ・足台スイングアウト機能を使うことで、しっかり立ち上がりをしなくても、ちょっとお尻を浮かせて車いすの座面にヒョイと移乗することが可能になります。

肘掛け跳ね上げ・足台スイングアウト機能のない車いすの場合、ベッドからしっかり立ち上がって、方向転換をして、車いすに着座する必要がありますし、足元は足台のフレームがあることで、狭いスペースでの立ち上がりや方向転換を強いられてしまい、非常に動作がしづらくなります。

・介助バー
ベッドには介助バーを使うようにしましょう。

介助バーはベッドで使う手すりであり、この手すりを掴むことで、ベッドから車いすに移る際に、体の方向転換をする動作が非常に容易になります。

よくサイドレールを手すり代わりに使っているケースがありますが、サイドレールはあくまで転落を防ぐための「柵」なので、手すりとして使うには貧弱であり、グラつきも大きいでいです。

・スライディングボード

スライディングボードは、座ったままでベッド・車いす間の移乗を可能にします。

簡単に言うと、ベッド・車いす間の橋渡しの板として使います。ボード上をお尻をすべらせて簡単に移乗することができます。

車いすの肘掛け跳ね上げ機能・足台スイングアウト機能・介助バーも併用することで、安全な移乗を可能にします。

・ベッドの高さ調節機能
ベッドからの立ち上がり・車いすへの移乗の際には、ベッドの高さ調節機能も使うようにしましょう。

ベッドから車いすに移乗する際は立ち上がりしやすい高さに調整、スライディングボードを使った移乗をする際は、ベッドから車いすに移るのであれば、ベッドの高さを車いす座面よりも少し高く、逆であればベッドの高さを車いす座面よりも少し低くしましょう。

これらの機能を使うことで危険も回避できる(せっかくの機能を使わないのは勿体ない!)

ということで、今回は移乗を楽に便利に行うための福祉用具の機能・商品・コツについて書いてみました。

日々の生活を過ごす際の動作は、少しでも楽に効率的に行いたいですよね。
そんな楽な移乗を可能にするうえで、今回取り上げてきた機能やコツは、ぜひ使いこなしていただきたいと思っています。

使いこなすことで、安全に移乗が行えて転倒のリスクも回避できますし、なによりせっかくの機能、使わないのはもったいない!福祉用具を有効に使いこなすことで、日々の生活にゆとりが少しでも増えるといいな、と思ったりしています。

ご本人も介護者も過度の負担なく、楽に移乗動作が行えるよう、ぜひ移乗にお困りの方は、今回説明したような福祉用具の機能をご活用ください!

というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!


ではでは

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