介護業界の人手不足で入浴用具がもっと注目されるべき
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は 「介護業界の人手不足で入浴用具がもっと注目されるべき」というテーマで書いてみたいと思います。
介護業界の人手不足で入浴用具がもっと注目されるべき
現在の日本は少子高齢化の真っ只中。
高齢者を支える現役世代の人数は、2023年時点で65歳以上の人1人に対して2.0人。現役世代2人で高齢者1人を支えているという、これまで体験し得なかった状況になっています。
さらに、この状況はさらに進んでいき、2050年には約1.4人で1人のお年寄りを支える状況になると言われています。
介護業界における高齢者一人を支える担い手不足はもうすでに深刻な状況。
介護の人手不足が進んでいく中で、ヘルパー・通所・短期入所など、マンパワーでの介護のひっ迫具合はすでに待ったなし、これ以上、手厚く人手に頼るやり方には限界がある!というのが現状だと思われます。
そうなってくると、通所や短期入所で行われていたサービスも、「在宅でなんとかやりくりして!」「介護も家族でなんとかやりくりして!」という方向性になっていったりするかも。
先のことはわかりませんが、マンパワーでの手厚いサービス提供は限界が来るのは間違いなく想定されると思っていたほうが良さそうです。
ということで、そのような状況の中で注目されるのが、「福祉用具!」(手前味噌ですが)。
マンパワーに頼らずに介護で必要なことを補完してくれるので、ある意味、介護業界の救世主にもなりうると思っています。
特に、今後注目されるのではないかと私が勝手に思っているのが「入浴用具」です。
人で不足で見直され得るかもしれない福祉用具「入浴用具」
これまでは、福祉用具を導入する場合でも、「家のお風呂は危ないから、入浴はデイサービスでやっていきましょう」なんて話になること、よくありました。
しかし、人手不足でデイの受け入れができなくなってしまう可能性が今後はでてきそう。
そうなると、無理にでも家で入浴していくしか方法がなくなってしまう可能性があり、そこで必要になってくるのが、「シャワーいす」「浴槽台」「浴槽手すり」「バスボード」といった入浴用具。
入浴用具を活用することで、安全に洗い場で体を洗ったり、浴槽手すり・浴槽台・バスボードを使うことで、浴槽をまたぐ動作や湯船に浸かったり立ち上がったりする動作を安全に行うことが可能になります!
シャワーキャリーももっと注目されてくるかも
出典:ウチヱ株式会社ホームページ シャワーラク
(最終アクセス:2025年01月09日 掲載許可済み)
http://uchie.co.jp/index.php?pid=SWR100
とはいえ、家族がヘルパーさんやデイのスタッフと同じように入浴介護できるかというと限界もあります。
そこで、如何に介護負担を減らすかが重要になってきます。
そこで私が実はもっと需要が増える可能性を感じているのが「シャワーキャリー」。
シャワーキャリーとは車輪が付いているシャワーチェアのこと。
使い方としては、ベッドから浴室まで、シャワーキャリーに座って移動することができ、そのままシャワーいすとして体を洗って、またそのままベッドまで戻ることが出来る、という商品です。
もちろん家の環境によって、廊下が狭かったり、段差があったり、すんなりシャワーキャリーが導入できるケースは限られるとは思いますが、段差解消で浴室にすのこを設置したり、環境整備でシャワーキャリーが導入できるケースもでてくると考えます。
人手不足は確定路線、その状況の中でどう試行錯誤していくかを考えましょう
ということで、今回は私の妄想も存分に含めて書いてみましたが、どちらにしても確実に介護業界の人手不足はやってきます。
そんな中で「どうすればいいのやら・・・」と途方にくれるのではなく、そんな状況下でも何が出来るかを考えていくことが大事。
福祉用具の活用は、マンパワーからの脱却にも繋がりますし、もっと身近に活用されるべき物だと思っています。
今回のコラムでは入浴用具をピックアップしてお話しましたが、それ以外の福祉用具も含めて、今後の介護業界の人手不足問題に少しでも助けになれるように、福祉用具に関わるものとして、福祉用具を活用してハッピーになって貰える人が少しでも増えるよう、頑張っていきたいと思っています!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは