ロフストランドクラッチの特徴と使い方
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は 「ロフストランドクラッチの特徴と使い方」というテーマでお話していきます!
■ロフストランドクラッチとは?
ロフストランドクラッチとは、上腕部をサポートするカフと、手で握るグリップが付いている特殊な一本杖のことを言います。
ロフストランドクラッチという名称の由来は、A.R.Lofstrand, Jr.という方が発明したことで、この名前がついている(らしいです)。
日本では杖といえば、
T字型の一本杖や、四つ足の多点杖がポピュラーですが、
外国ではロフストランドクラッチがより一般的に使われているようです。
カフ部分は、上腕を軽く支えるオープンカフタイプと、上腕を囲ってしっかり支えるクローズカフタイプの2種類があります。
■ロフストランドクラッチの特徴
ということで、このロフストランドクラッチのメリット・デメリットについて、ご説明しますと・・・
■メリット:握力が弱くても使える
ロフストランドクラッチの大きなメリットは、握力が弱い人でも使えることです。
上腕を支えるカフがついていることで、グリップは手を軽く添える程度で十分体を支えることが出来ます。
握力が弱くて杖をしっかり握れなくても安心です!
■デメリット:カフ部分に腕を通す手間
ロフストランドクラッチは、T字杖などの他の杖と違って、カフ部分に腕を通す手間がかかってしまいます。
特に厚着している冬場などで、クローズドタイプのカフだと、腕を通す動作がしづらかったり、また腕からカフを外しにくかったりします。
あとは、一般的な杖に比べてやや重量があるので、連続歩行で杖を突く際に、やや重さを感じてしまうかも。
しかしながら、最近は軽量タイプも多く取り扱いが増えていますので、重量の問題は改善されてきています!
■ロフストランドクラッチの調整の仕方
最後に、ロフストランドクラッチの調整の仕方について。
ロフストランドクラッチは、「カフ部分の高さ」「グリップ部分の高さ」の2個所を体に合わせて調節します。
調整の仕方は一般的な杖と同じボタン穴に合わせてスライドする機構です。カフ部分は上腕でもっとも支えが効く位置に調整。
グリップ部分は一般杖と同じように「大転子部の高さ」「杖を15cm前方に置いて、腕を30度ほど曲げた高さ」を目安にして後は微調整すればOK!簡単ですね!
ということで、今回はロフストランドクラッチについてご紹介しました。
やや馴染みが薄い杖ではありますが、非常に安定感もあり、慣れてもらえばとても安心して歩行でき、移動にもより前向きになってもらえる杖だと思っています!
杖で安心して歩きたい!でも使い方がわからない・・・というお悩みについては、福祉用具専門相談員やケアマネジャーにご相談ください。きっと力になってくれると思います!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは
介護の三ツ星コンシェルジュ