老人ホーム選びの知識

ここが最も重要!!高級老人ホームを選ぶ場合の注意点

ここが最も重要!!高級老人ホームを選ぶ場合の注意点

高級老人ホーム。最近人気です。一般的に高級老人ホームとは、健康なうちに入居し、ホームでの生活を楽しみながら、要介護状態になっても看取り迄過ごせるホームです。
入居一時金で3千万円以上かから月各利用料も20万円程度必要となってきます。

高級老人ホームの特長としては、レストラン、大浴場、フィットネスルーム、小ホール、アクティビティルーム等生活を楽しめる豪華な設備をそろえており、診療所、場合によっては病院を併設しているホームもあります。

また、特に接遇面で教育を受けたスタッフが揃い、要介護状態になっても充実した手厚いサービスが受けられます。
民間企業が経営する有料老人ホームは、公的な団体が経営する老人ホーム(特養等)に比べて手厚いサービスを提供する傾向にありますが、なかでも高級老人ホームのサービスは際立っています。

元々20~30年ほど前に、東京や大阪およびその郊外で新設されたホームがほとんどですが、新規開設が少ないこともあり、空きが出ても直ぐに埋まる人気のホームも多いようです。

高級老人ホームを選択する際の最低限の注意点

高級老人ホームを選択する場合に、最低限注意しておかなくてはならない点としてチェックポイントを数点挙げておきます。
まずソフト面ではスタッフの充実度です。

高級老人ホームへの入居目的で、「終の棲家」ということを挙げられる方は大変多いです。
重度の介護状態になったり、常時医療行為が必要になったり、認知症が進んだ場合に、「当ホームでは面倒がみれないのでご退居ください」と言われるホームもあります。

こうならないためには、24時間看護職員が常駐しているか、介護職員は2:1以上の配置をされているか、専門のリハビリスタッフが複数常駐しているか、医療機関が併設しているかをご確認ください。
どんなに豪華な施設がそろっていても、終の棲家でないのなら大金を支払って入居する意味がないですものね。

また、高級老人ホームを選ぶ判断基準として、「食事」が大きなウエイトを占めます。
私が特にお勧めするホームは、直営で食事を提供しているか、委託業者にお任せしているかに関わらず、ホームの運営幹部がどれだけ食事に対して厨房スタッフと話し合い、入居者個人に合わせた食事の提供をしているか?という点です。

食事にこだわりのあるホームはご入居者個々人の好み等を分厚いファイルにまとめ、毎回の食事時に、例えば「このご入居者様の好みのドレッシングはこれ」と言った細部に亘り細かいサービス提供を行っています。

そういうホームは当然のように、身体の状態に合わせた食事(刻み食、糖尿病食、減塩食 等)の提供、味加減や焼き加減の注文に応じてくれる、苦手な食材や食べられない食材を抜いてくれる等のリクエストにも応えてくれます。

以上のような、食事面における個別対応の実施状況は、ホームを選ぶ際のよい判断材料となります。

誰も教えてくれない高級老人ホームを選ぶ場合の注意点

私が高級老人ホームを選ぶ場合の最も注意する注意点としてお答えしているのが次の3点です。

まず1点目は「いじめ」に対する対応力です。
関東のことはよくわかりませんが、関西、特に大阪市内のホームでは大変「いじめ」が多いです。

人と人の共同生活の中で「いじめ」が起こるのは仕方がないことですが、ホーム内で「いじめ」が起こった場合のホームの対応力はとても重要です。

ホームに確認することとして、「いじめ」の有無の事実の確認と、過去に起こった場合の対処方法を確認ください。
きっちり行っているホームは、「いじめ問題」が議題になった時の運営懇談会の議事録(当然、個人情報は隠して)を見せてくれるホームもあります。とにかく、スタッフが見て見ぬふりをせずに、きちっと対応していることをご確認ください。

2点目はリハビリ力です。
どんなに健康に気を使っていても、大病を患う場合があります。
そういう場合に必要となってくるのはリハビリ力です。

ホームのリハビリに対する考え方をしっかり確認してください。
老人ホームのリハビリは生活を行う中で、その方が持っている残存機能をいかに維持するかという考え方で行われています。

看取り時にも、自分でトイレにいけるにこしたことはないですし、自分で食べることも重要です。
健康時の予防も大切ですが、要介護状態になった時のリハビリに関する考え方をホームに確認された方が良いでしょう。

3点目は経営力です。
最近、大手の上場会社の子会社が運営する高級ホームのM&Aが盛んにおこなわれています。

その上場会社の与信を買ってホームに入居したのに、売られてはたまりません。
対策としては、過去3年間運営会社の経営状況と入居率を確認してください。

入居率が9割以上で推移しているホームは一安心と言えるでしょう。
自分の目で見る注意点としては、清掃状況です。高級老人ホームは、外観・内装ともに豪華なため、一見きれいな状態に見えます。

ただ、調度品に埃がかぶっている、花壇や中庭に雑草が生えている、共用トイレや大浴場等の水回りが汚れている等、清掃や管理が行き届いていない、カーベット等が汚れても放置されている、スタッフ用の設備の清掃が行き届いていない等、管理に手を抜いているホームは経営的にあまり良くないホームだと言えます。

以上のように、高級老人ホームを選ぶ際の注意点について、簡単に列挙してみました。これが全てだとは言えませんが、ある程度参考になると思いますのでご活用ください。


介護の三ツ星コンシェルジュ

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