☆☆☆33 サイドレールと介助バーで介護ベッドを使いこなす!
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は
「サイドレールと介助バーを活用して介護ベッドを上手に使う!」
というテーマでお話していきます!
■背上げ機能だけが介護ベッドの機能ではない!
一般的に、介護ベッドって、「電動で背もたれが上げ下げできて、寝たきりの方が楽に起きられるベッド!」という認識ではないでしょうか?
いやいや、介護ベッドを使いこなすのであれば、サイドレールと介助バーを上手く活用することも重要!
・・・ということで、今回のテーマは
「サイドレールと介助バーを活用して介護ベッドを上手に使う!」
色々な機能・特徴をしって介護ベッドを使いこなしましょう!
■サイドレールを手すりとして使っていませんか?
ベッドの両側につける格子状の柵「サイドレール」ですが、これって実は手すりではありません。本当はご利用者のベッドからの転落を防ぐ柵としての役割です。ただ・・・実際は、起きたり寝返りしたり立ち上がりしたりという場面で、手すり代わりとして使われていたりするのが現状なのですが・・・(汗)。サイドレールは、ベッドの両脇の取り付け穴に差し込んであるだけなので固定されておらず、上に引っ張れば簡単に抜けてしまったり、ぐらつきが多かったり、パイプの径も細く、手すりとして使うには大変不安定で不向きなのです。
■ベッドで使う手すりとして「介助バー」を使いましょう!
そんな時に役に立つのが「介助バー」。介助バーであれば、ベッドに固定するのでぐらつきも少なく、グリップ部分も太くて握りやすい形状です。さらに、介助バーは形状だけでなく、手摺部分の角度が変えられるので、立ち上がりや車いすの移乗の際に力を発揮します。
立ち上がる際の動作って、身体を前傾すると思うのですが、介助バーはその際に身体の手前に手すりがあるので、立ち上がる際の重心移動が非常に行いやすく、安定感のある立ち上がり動作が可能になります。また、車いすに移る際も、ベッドに車いすを横付けして、介助バーの手すり部分を握って乗り移りすれば、非常に楽に車いすへの移乗が可能になります。
■サイドレールも色々な長さのものがある
ベッド用の手すりとして、介助バーを使いましょうという話をしましたが、サイドレールについても、実は色々な長さのものがあります。幅の長いロングタイプ・標準タイプ・幅の短いショートタイプといったバリエーションがあります。
幅の長いタイプのサイドレールは、端座位(ベッド横に腰掛けた姿勢)から寝転ぶ際に注意が必要です。というのも、頭側に設置したサイドレールがベッドの半分を塞いでしまうため、端座位で座る位置もベッドの足側に寄ってしまいます。その位置からゴロンと寝転ぶと、身体の位置もベッドの足元側に寄ってしまうのです。介護ベッドの背もたれ部分と身体の位置が合っていない状態のまま背上げ機能を使うと、首や上半身が窮屈な姿勢での起き上がりとなり、ご利用者に過度に負担がかかる姿勢になってしまいます。介護されている方はご存知かと思いますが、一旦寝転んだ方の寝位置を修正する介助動作って、ものすごく大変で負担が大きいですし・・・。
そんなときには、端座位から寝転んだ際にちょうどいい寝位置になるような長さのサイドレールに変えるといいですね。
また、「足側の布団がベッド下に落ちないようにしたい!でも起き上がりの際に、足の上げ下ろしもしやすくしたい!」といった場合に有効なのが、ショートタイプのサイドレールです。
非常に短い長さのサイドレールなので、足の上げ下ろしのじゃまにならず、さらに足元の布団のずり落ちも防ぐことができます!
このように、サイドレール・介助バーを有効に使うことで、介護ベッドをより使いこなすことが可能になります!長い柵を何も考えずにこれまで使っていた!!という方は、より使いやすくなるような設定への変更を考えてみてはいかがでしょう?
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは
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