福祉用具について

☆☆☆3 歩行を手助けする福祉用具

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します

今回は
実際に歩行が不安定で困られている方向けに
転倒を防ぎ歩行をお助けする福祉用具についてご紹介します!

■とにかく転倒に気を付けましょう

歩行が不安定になるとまず気になるのが
「転倒してしまわないか」「そしてケガをしてしまわないか」
という不安です

お年寄りの方はどうしても「骨粗しょう症」など
骨が弱くなりがちなので
ちょっとした転倒でケガや骨折につながったりします

特に転倒時のケガで多いのが
「大腿骨頸部骨折」(だいたいこつけいぶこっせつ)
足の付け根部分の骨の骨折です

そして骨折してしまうと
入院→回復までに長期安静→体が弱る→寝たきりに・・・
といった非常に悲しいシナリオになりやすいです

何度も転倒を繰り返しながらも
運よく骨折もせず過ごせているお年寄りの方もたまにいるのですが
「ワシはよくこけるけどこうやってピンピンしてるから全然平気なんやで!」
なんて言っているのを聞いて
「いやいや、骨折してないのはたまたまやで!転倒しないように気をつけなあかんで!」
なんてやりとりしたり…

【転倒を予防しよう!】歩行を手助けする福祉用具3選

そんなこんなで今回のコラムでは介護保険でレンタル可能な
転倒予防・安全な歩行の手助けをする福祉用具についてご紹介します!

●歩行を手助けする福祉用具①「杖」

「転ばぬ先の杖」とはよく言ったもので
転倒予防の筆頭として杖の導入は非常に重要です
その中でも介護保険でレンタルできる杖をいくつかご紹介すると…

・四点杖
(接地面積が大きく一本杖に比べて高い安定感)

・松葉杖
(足の骨折や下肢切断のご利用者さんの歩行補助によく使われます)

・ロフストランドクラッチ
(カフ部分が上腕をサポートし握力が弱い方も使いやすい)

●歩行を手助けする福祉用具②「歩行器」

歩行器は杖よりもさらに歩行が不安定な方の歩行補助として有効です
こちらも介護保険レンタル対象の歩行器をいくつかご紹介します

・馬蹄型タイプ
(パッド部分に上体を預けて安定歩行!)
 

・ウォーカータイプ
(グリップを握って持ち上げて操作・キャスター付タイプもあります)

・歩行車タイプ
(大型キャスターで屋外でも安定・買い物など屋外移動に向いています)

●歩行を手助けする福祉用具③「手すり」

介護保険レンタル対象の置き型手すり・突っ張り型手すりも歩行をサポートできます

・置き型手すり
(床板が重く安定感があります・廊下などに置いて歩行の支援に有効)

・突っ張り手すり
(2本のタテ手すりに横手すりで橋渡しし歩行補助として活用できます)

■シルバーカーは歩行補助が目的ではありません!

シルバーカーは一般的に認知度も高く
たくさんの方が便利に使われていたりしますが
シルバーカーは歩行補助というよりも
どちらかというと荷物を運ぶことが主の目的になります

逆に歩行器はなぜ歩行補助なのかというと
歩行時に使用者の体を囲うような仕組みになっていて
体が歩行器に囲われていることで歩行が安定するのです

ちょっとしたふらつき程度は問題なくサポートできます

しかしシルバーカーは体を囲うようにできておらず
どちらかというと使う人は姿勢も肩も丸まって前かがみになりやすく
歩行姿勢としては決していい状態とはいえません

さらにシルバーカーは数万円というそれなりに微妙な購入額で買えてしまうので
家族も「おばあちゃん、歩くの大変そうだからシルバーカー買ってあげよう!」
なんて感じで購入され
実際に使ってみたらあまり使えなかった
なんてことも・・・

当の本人も買ってもらったけど使いにくいし、でもそんなこと言えないし・・・
みたいな変な空気になってしまうのもなんか悲しい・・・

であればシルバーカーを安易に導入するのではなく
その人の状態にあった歩行器を介護保険の補助を使って導入し
状態の変化がもしあったらその状態変化に合った違う機種に変更する
その方が安全安心だと思っています!

歩行を補助するものとしてはシルバーカーではなく歩行器!
という事をまずはご理解頂き
歩行に困られたときはぜひ歩行器の導入について検討してみましょう
※担当のケアマネジャーさんや福祉用具専門相談員にご相談ください!

というわけで
最後まで読んでいただきありがとうございました!

これからも福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので
どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは

 
私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

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