老人ホーム訪問記

館内には竹林も 豊かな自然で心と体をリフレッシュ「エイジフリー・ライフ星が丘」

ホームを訪ねると、スタッフから「こんにちは」「いらっしゃいませ」と次々に挨拶をされます。
皆さんきちんと立ち止まって、来館者にしっかりと向き合って対応する姿がとても印象的です。

「大きな声で元気に挨拶をするのは、人として当たり前のことであり、接遇・マナーとはもっと高いレベルの話で語られるべきものではないかと思います。
当ホームでは、スタッフは、移乗介助中など利用者の安全に影響を及ぼす場合を除いては『何かをしながら』の挨拶は禁止です。
必ず手と足を止めて対応することを徹底しています」と山下幸司施設長が説明してくれます。

こうした接遇マナーの良さが三ツ星取得の大きな理由の一つとなった、介護付有料老人ホーム「エイジフリー・ライフ星が丘」は2004年の開設で居室数は54。

月額利用料プランで入居した場合の毎月の支払額は約58万円という高額物件ということもあり、1.5対1以上の人員配置、24時間ナース常駐による医療対応など、ハード・ソフト両面での充実ぶりが光ります。

共用部に「思い出コーナー」を設置

共用部での特徴であげられるのは1階に設けられた「思い出コーナー」。

利用者の話題づくりや認知症の回想療法の場になるようにと、昭和初期ごろからのレコードジャケットや雑誌などのほか、蓄音機やタイプライターといった昔懐かしい物が展示されています。
入居者が本などの私物を展示することも可能で、中には教育勅語を持ち込んだ人もいるそうです。

思い出コーナーの近くにはセルフサービスのカフェがあり、家族などが来館した際には、コーヒーで談笑する姿が見られるそうです。

「施設内の屋外空間」アクティビティで気分をリフレッシュ!

3階から出られるテラスには、竹林も備えた「ヒーリングガーデン」があり、日中であれば入居者は自由に出入りし、散策を楽しめます。

ガーデン入り口にはセンサーが設置されており、スタッフは、ガーデン入口に配置されたセンサーで「誰かが今ガーデンに出入りしている」と把握でき、さらに各自が装着したインカムを通じて全スタッフがその情報を共有するので安心です。

これに加えて、屋上には車椅子でも作業できる農園があり、近所のボランティアの協力の下で、利用者が野菜作りなどを楽しんでいます。

ヒーリングガーデンも含めたこれらの「施設内の屋外空間」でアクティビティを実施することで、新型コロナウイルス感染症の流行で入居者の外出に制限がかかる中でも気分をリフレッシュし、ADLが低下したり、認知症が進行したりすることがないように工夫をしています。

ホームは、京阪電鉄星が丘駅より徒歩7分というアクセスのいい場所にありながら、周囲は昔懐かしい里山のような雰囲気が残る一画もあります。

「都会の喧騒を離れて静かに暮らしたい」という高齢者に人気で、15年入居している人もいるそうです。

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