介護施設での暮らし

お話きっかけ集「つむぎ」 9月

高齢者とのおしゃべりが弾むテーマを。

時代時代の流行りすたりもあり、各世代の話題は違ってくるもの。
75歳以上が後期高齢者と言っても、95歳の方と85歳の方では話題も変わってきます。
まして、医療・福祉で働く方々は若い方が多く、人生の大先輩である高齢者の方々と長くお話をするのは大変ですよね。
傾聴ボランティア団体の「PORO」では、医療・福祉の世界、高齢者の方々と接する若い世代向けに、お話しきっかけ集「つむぎ」を毎月発行されています。
季節や行事、自然、食べ物、暮らしの中から、お話きっかけ集 つむぎ 高齢者とのおしゃべりが弾むテーマを、月別にご紹介します!

今回はその9月号から、9月(葉月 はづき)の話題をご紹介します。

9月のキーワード

■「敬老の日」と「老人の日」
敬老の日は日本の祝日で、9月の第3月曜日。社会に尽くしてきた老人を敬い、 長寿を祝う日です。
一方、9月15日の老人の日は、老人福祉への関心と理解を深めるために老人福祉法で定められた記念日。
また、この日から1週間を老人週間としています。

■桔伷(ききょう)  
秋の七草に数えられている桔伷は、日本人にはなじみ深い 花の一つ。
白やピンクもありますが、かれんな紫の花に和を感じませんか。その昔、多くの武士から愛され、様々な家紋が残っています。
「麒麟がくる」の主人公・明智光秀は水色 の桔伷紋を使っていました。

■野分(のわき)
源氏物語や徒然草にも登場する野分は、秋の初め頃に吹く、野の草を分けて吹き通る暴風のことで、多くは台風を指していると考えられています。
稲が開花する大事な時期に起きやすいため、農家の厄日のひとつとされてきました。

■バッタ
子どもの頃、バッタを取って遊んだ高齢者も多いと思いますが、明治時代には北海道などでトノサマバッタが大発生し、 農作物に甚大な被害を与えたという記録があります。
2019 年頃からはアフリカや中東などでサバクトビバッタが大量発生、インドや中国にも押し寄せており、 農作物の被害が心配されています。

■里芋(サトイモ)
里芋は古くから栽培されていることもあり、様々な風習や行事と結びついています。十五夜に里芋でつくる「きぬかつぎ」をお供えしたり、東北地方の芋煮 会でのメイン食材だったり。
低カロリーでカリウムや食物繊維が豊富な里芋で、元気をチャージしましょう。 

知っておきたいシニアの思い出!!!

終戦直後、日本を襲った カスリーン台風

2020年7月、熊本県球磨川、岐阜県飛騨川、山 形県最上川を始め、多くの河川があふれ、日本中に大きな被害が発生しました。
原因は停滞し続ける梅雨前線で、今なお復旧が進んでいない状態です。  

戦後最大の水害は、第二次大戦直後の1947年 9月、関東地方に大雨を降らせたカスリーン台風だと言われています。
関東平野を流れる利根川や荒川が氾濫し、大きな被害をもたらしました。  
ところで若い方々は台風に名前が付いているのを、不思議に思うかもしれませんね。
当時日本はアメリカに占領されていたため、日本列島を襲う台風にはアルファベット順に、女性の名前が付けられていました。
けれど「女性差別だ!」という声が高まり、本国アメリカでも女性と男性の名前が、交互に付けられるようになったそう。日本では単純に番号で呼ばれていますね。

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