老人ホーム訪問記

個別リハビリ強化で歩行機能維持・改善「グリーンライフ守口」

「『転倒事故ゼロ』を目指し、今年(2020年)4月から、入居者・スタッフ一丸となって取り組んでいます」。
と語るのはシップヘルスケアホールディングス傘下のグリーンライフが運営する介護付有料老人ホーム「グリーンライフ守口」の関優華施設長。

2016年に、元々居室だったスペースを機能訓練室に改修してパワーリハビリテーション機器4台を導入し「リハビリ重視施設」として生まれ変わりました。

現在は常駐・非常駐合わせて4人の理学療法士が利用者の身体の状況などに応じた個別リハビリを提供しています。
しかし、それでも館内での転倒事故が見られたことから、これを無くすことをホームの目標として掲げました。

館内放送で参加者に呼びかけ

その取り組みの柱となるのが「ラジオ体操」です。
全身の筋肉をくまなく使うラジオ体操は、高齢者の身体機能維持・改善に非常に高い効果があると言われています。
ホームでは以前より入居者・スタッフにラジオ体操を推奨してきましたが、参加も任意であり、全館あげての取り組みとなってはいませんでした。

そこで、4月からは毎朝9時に館内放送でラジオ体操と参加を呼び掛けるアナウンスを流すようにしました。
スタッフは全員業務の手を止めて参加、入居者は、可能な人は自室内や食堂などに集まって参加するようにしました。

「個々の身体の状況もあり、入居者については全員参加という状況になってはいませんが、参加している入居者については、今年は転倒事故が発生していません」

ホームでは、このラジオ体操を含めた日々の活動の様子をホームページ上で1日7~8件のペースで発信しています。
それを見た人から「この新型コロナ禍の中、ここまで入居者が活動的なホームは素晴らしい」と反応があり、他ホームからの転居が3件あったそうです。

また、関施設長が元々訪問看護師であったということもあり「ホームを『町の保健室』にしたい」とい想いから、地域への開放を積極的に行って来ました。

今はコロナで中止していますが、ロビーでは月に1回認知症カフェを、週1回体操教室を地元住民に向けて実施していました。

入居者に憩いの場を提供

ハード面では、最上階の9階に設けられた展望浴室や広い中庭が自慢で、入居者の憩いの場となっています。
中庭では、入居者が自主的に野菜を栽培しています。

また、全159室のうち、34室が2人部屋というのも大きな特徴です。
一般的なホームでは、2人部屋は数室程度のことが多く、夫婦はホームでは少数派となってしまうことが居心地の悪さに繋がる懸念もありました。

グリーンライフ守口では、7階・8階を2人部屋専用のフロアとしており、夫婦ぐるみの交流も活発に行われています。
また兄弟姉妹で入居するケースもあるそうです。

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