介護現場でよく使われる介護用語・略語
介護施設で働き始めたばかりの頃、「ADLは?」「KOTなし」「BPSD強め」などの言葉が飛び交い、正直、何を言っているのか分からなかった経験はありませんか?
僕も新人の頃は、わからない用語がでてきてよく戸惑いました。今でもわからない略語がでてきてググることがあります。
しかし、意味を理解しないまま仕事をすると、
・申し送りを正確に理解できない
・記録の内容があいまいになる
・医療連携でズレが生じる
といったリスクにつながります。
だからこそ、基本的な用語は早めに押さえておくことが大切です。
職務に関する介護用語・略語
・CW
介護職員。
食事・入浴・排泄など生活を支える人
・CM
ケアマネジャー。
利用者のケアプランを作る専門職
・Ns
看護師。
医療的ケア(薬・処置・健康管理)を担当
・PT
理学療法士。
歩く・立つなど“体の動き”のリハビリ専門職
・OT
作業療法士。
食事・着替え・家事など生活動作の練習を支援
・ST
言語聴覚士。
話す・飲み込む機能のリハビリ担当
▶職務に関する介護用語・略語まとめ表.pdf ( 13 KB )
施設に関する介護用語・略語
・特養
特別養護老人ホーム。
介護が必要な方が長期入所する施設
・老健
介護老人保健施設。
在宅復帰を目指すリハビリ中心の施設
・GH
グループホーム。
認知症の方が少人数で共同生活する施設
・DS
デイサービス。
日帰りで入浴・食事・レクを受ける通所施設
・訪介
訪問介護。
ヘルパーが自宅へ行き生活支援を行うサービス
・サ高住
サービス付き高齢者向け住宅。
安否確認や生活相談付きの賃貸住宅
▶施設に関する介護用語・略語まとめ表.pdf ( 14 KB )
医療に関する介護用語・略語
特養や有料であれば、それほど医療用語は使われていません。
しかし、僕が働く老健、そして病院では、看護やリハの記録を読むことが多々あり、医療用語がたくさん使われています。
なので、医療用語もある程度知っておくべきです。
・KT
体温。
発熱は感染や体調悪化のサイン
・BP
血圧。
高すぎ・低すぎは転倒や意識障害のリスク
・PR
脈拍数。
早すぎ・不規則だと心臓トラブルの可能性
・SpO₂
血中酸素濃度。
低いと呼吸が苦しいサイン
・RR
呼吸数。
浅い・早い・遅いは異常のサイン
・BS
血糖値。
高すぎ・低すぎは意識障害の危険あり
・Sx
症状。
カルテ等で使用される略語
・I/O
水分の入出量(飲んだ量と尿量)。
脱水判断の重要記録
・U/O
尿量。
脱水や腎機能の状態を知る目安
・KOT
便・排便。
排便の有無は体調管理の目安
・GE
グリセリン浣腸。
便秘時に排便を促す処置
・Ed
浮腫(むくみ)。
心不全や腎機能低下のサイン
▶医療に関する介護用語・略語まとめ表.pdf ( 22 KB )
姿勢に関する介護用語・略語
・仰臥位(ぎょうがい)
あお向けに寝た姿勢。
呼吸状態や褥瘡予防の観察が必要
・側臥位(そくがい)
横向きに寝た姿勢。
体位変換や誤嚥予防でよく使う
・腹臥位(ふくがい)
うつ伏せ。
呼吸改善目的で使うこともあるが高齢者では少なめ
・ファーラー位
上半身を起こした姿勢。
誤嚥予防・呼吸を楽にする体位
・端座位(たんざい)
ベッドの端に腰掛けた姿勢。
立ち上がり前の準備姿勢
・座位(ざい)
座った姿勢。
食事・リハビリ・覚醒維持に重要
▶姿勢に関する介護用語・略語まとめ表.pdf ( 16 KB )
認知症に関する介護用語・略語
・BPSD
認知症の行動・心理症状。介護拒否・不安・怒り・徘徊など
・中核症状
認知症の基本症状。
記憶障害・判断力低下・見当識障害など
・AD
アルツハイマー型認知症。
物忘れが中心で最も多いタイプ
・DLB
レビー小体型認知症。
幻視やパーキンソン症状が特徴
・VaD
血管性認知症。
脳梗塞などが原因
・MCI
軽度認知障害。
認知症の前段階で早期対応が重要
・弄便(ろうべん)
便を触ったりいじったりする行為。
不安や排便不快感が背景にあることも
・異食(いしょく)
食べ物以外を口に入れる行為。
不安や感覚刺激を求める行動
・せん妄
急な混乱・幻覚・興奮状態。
発熱や脱水、薬の影響が原因になることも
・徘徊(はいかい)
目的なく歩き回るように見える行動。
本人には理由があることが多い
・介護拒否
ケアを嫌がる行動。
痛みや不安、理解不足が背景にあることが多い
・昼夜逆転
昼に眠り夜に覚醒する状態。
活動量低下や光刺激不足が影響
▶認知症に関する介護用語・略語まとめ表.pdf ( 28 KB )
その他の知っておきたい介護用語・略語
・ADL
日常生活動作。
食事・排泄・入浴・移動など生きる基本動作
・IADL
手段的日常生活動作。
買い物・料理・金銭管理など生活を回す力
・QOL
生活の質。
その人らしく満足して生活できているか
・ICF
生活機能分類。
「できない」ではなく「どうすればできるか」を考える視点
・ACP
人生会議。
本人の希望を事前に共有する取り組み
・PDCA
計画→実行→評価→改善の流れ。
ケアの質を高める基本サイクル
▶その他の知っておきたい介護用語・略語まとめ表.pdf ( 14 KB )
介護用語・略語のまとめ
介護現場では、専門用語や略語が日常的に使われています。
最初は戸惑うかもしれませんが、意味を一つずつ理解していくことで、申し送りや記録、医療連携の内容がぐっと分かりやすくなります。
分からない言葉が出てきたら、そのままにせず調べる習慣をつけましょう。
介護の三ツ星コンシェルジュ


