スリングシート不要!上体を支えて移乗するリフト
こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。
今回は「スリングシート不要!上体を支えて移乗するリフト」というテーマで書いてみたいと思います。
リフト移乗といえばスリングシートを使ったリフト
リフト移乗といえば、スリングシートを使って吊り上げる方式のリフトを思い浮かべる方が多いと思いますが、スリングシートを使わないリフト移乗方法も実はあるのです。
今回は、そんなスリングシートを使わずベッド↔車いす間・ベッド↔トイレ間を移乗出来るリフトについて、ご紹介します。
※スリングシート:介護リフトを使用する際に被介護者を包み込んで持ち上げるための福祉用具です。
スリングシートを使わないリフト
スリングシートを使わないリフト、ということで、どんなリフトなのか?というと、一言で言えば、「上体をリフトに預けて体を持ち上げて移乗させるタイプ」のリフト。ちょっとわかりにくいかもですが・・・。
例えば、こちらの商品。
【出典:株式会社FUJIホームページ 移乗サポートロボットHug】
(最終アクセス日 2025年04月04日 画像の掲載許可済み)
https://hug.fuji.co.jp/
・ベッドに端座位で座り、リフトを近づけて、パッド部分に上体を預ける
・電動でパッド部分が上昇することで上体が持ち上がる
・上体が持ち上がった状態でリフトを車いす・トイレのそばまで移動
・電動でパッド部分を下降させ車いす・トイレに着座
といった流れになります。
介護保険を使ってのレンタル対象商品になります!
利用する方の条件
この種類のリフトを使う場合の条件として、ご利用者の下記の身体能力が必要だったりします。
・できれば端座位が自力で保てる方
・足の踏ん張りがある程度自力で可能な方
ということで、ある程度自分で体を支えられる方が対象となります。
これらが困難な場合は、移乗は従来のスリングシートを使ったリフト移乗方法が適しています。
今後は移乗も介護ロボットに期待
ということで、スリングシートを使わないリフト移乗について、ご紹介させて頂きました。
とはいえ、リフト移乗ってなんだか仰々しい、とか、操作が難しそう、とか、なかなか現実的にはハードルが高いように思われていたりしがちです。
使ってみたら、そんな難しくなかった、という場合も多いのですが、なかなか導入に結びつかないケースが多いのも事実。
そんな状況で、今後期待したいのが「介護ロボット」。
移乗は、介護者の腰痛問題もあったりして、なんとかならないものか、と思われている方も多いと思います。
介護ロボットで移乗を助ける、そんな時代も近くまで来ているように思います。
まだまだ実用的ではないですが、最近のテクノロジーの進化は凄まじく、ロボットが移乗を助ける、だけではなく、パワースーツ的なものを装着して体に負荷を掛けない移乗も、どこかで実導入につながっていくように思います!期待したいですね!
というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、「介護の三ツ星コンシェルジュ」にて、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!
ではでは


