福祉用具について

☆☆☆26 体位変換器について(介護保険レンタル対象種目です)

こんにちは!
「福祉用具屋さんのブログ」を書いている「福祉用具屋さん」と申します。

今回は
介護保険でレンタルできる13種目のうちの1つである 「体位変換器」について!
「体位変換器の種類と特徴」というテーマでお話していきます!

■体位変換器とは?

「体位変換器」ってあまり聞きなれないなぁ・・・
なんていう方もたくさんいると思うので、簡単に説明させていただきますと、体位変換器とは、寝返りなど姿勢の変換動作を容易に行えるように支援する福祉用具です。

ちなみに、実際の介護保険制度上の体位変換器の定義としては…
”空気パッド等を身体の下に挿入することにより、居宅要介護者等の体位を容易に変換できる機能を有するものに限り、体位の保持のみを目的とするものを除く”

とあり、この解釈の範囲に当てはまるとされる様々な商品が、体位変換器として介護保険レンタルとして認められています。

■体位変換器の種類と特徴

ということで、私の独断で種類をざっと分けてみると下記の5種類…
「寝返り支援の(従来の)体位変換器」「ポジショニングクッション」
「スライディングシート」「起き上がり補助装置」「エアーマットタイプ」

それぞれについて簡単にご紹介していきます。

●寝返り支援の(従来の)体位変換器

寝返り動作の補助など従来の「体位変換する」という定義に沿った機種です。
ご利用者の体を左右にゴロンと寝返りする動作をこの機器を使って行います。
月々のレンタル料金は150~300円くらい。
(利用者負担割合1割の場合・料金はおおよそです)

●ポジショニングクッションタイプ


 体圧分散効果のある素材のクッションタイプの体位変換器です。
クッションについている取っ手を使って体位変換作業を行います。
名目は体位変換を行うことですが実は姿勢保持用としても使えたりします。
月々のレンタル料金は150~300円くらい。
(利用者負担割合1割の場合・料金はおおよそです)

●スライディングシートタイプ

ベッド上で体の位置が足側にズレていたりする際に、このシートを敷きこんで体を滑らせることで適正な位置に戻すことができます。
月々のレンタル料金は100~200円くらい。
(利用者負担割合1割の場合・料金はおおよそです)

●起き上がり補助装置
床に布団を敷いて過ごしたい方で、起き上がり動作に支障がある場合に有効な商品です。
床に置いてその上に敷き布団を敷いて使います。
起き上がりしたいときにボタン操作で背もたれが上がって楽に起き上がりを行えます。
月々のレンタル料金は600~800円くらい。
(利用者負担割合1割の場合・料金はおおよそです)

●エアーマットタイプ
一見すると「床ずれ防止用具」のエアーマットタイプのようでありながら、体位変換動作の機構が備わっていることで、体位変換器として扱われている商品もあったりします。
月々のレンタル料金は800~1000円くらい。
(利用者負担割合1割の場合・料金はおおよそです)

■体位変換器の解釈って微妙なものが多い…

このように様々な種類がある体位変換器ですが、何が体位変換器として認められて何が認められないのか、解釈の仕方が微妙だったりします・・・。体位「保持」を行うポジショニングクッションは体位変換器として認められてなかったり、昔からある三角のパッドは認められる自治体があれば認められない自治体もあったり、エアーマットタイプについても体位変換器というより床ずれ防止用具では?って感じで、結構解釈が微妙な商品が多いです。

いっそのこと、「体位変換」だけでなく、「体位保持」も介護保険レンタルの種目として認めてくれれば、微妙な解釈で悶々としなくていいのに…なんてことを、個人的に思ってしまっている今日このごろです

■体位変換器選びはケアマネジャー・福祉用具専門相談員へぜひご相談を!

今回は、体位変換器についてあれこれ書いてみましたが、体位変換器選びをする際は知識・経験も豊富なケアマネジャーさんや、福祉用具専門相談員の方を頼ってみて下さい。
きっとその方により合った機種選定をしてくれるはずです!



というわけで、最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも、福祉用具にまつわるコラムを定期的に投稿していきますので、どうぞよろしくお願い致します!!

ではでは

私のブログです(もしよかったら見てみて下さい!)

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