有料老人ホームの調査をするときに最も意識する項目の一つが「施設長の積極性」。
これについては、重要事項説明書やパンフレット、ホームブログに掲載されているわけではないので、現地で確認することが必要。

有料老人ホーム入居紹介会社の教育機関、日本シニア住宅相談員協会理事の岡本弘子氏も「困難事例に対して初めからノーではなく、きちんと相談に乗ってくれる施設長がいれば、安心してお客様を任せられる」と言っています。

ホームが真っ新のピカピカでも施設長の考え方次第で良いホームが悪いホームに変わってしまいます。

ただ、この見方はあくまで、お客様を紹介する側での視点。
施設長はホームの司令塔。スタッフをうまくマネジメントすることも大きな役割。

今回は、ある施設の若手介護職の集まりに顔を出した時の「痛い施設長」事例についてご紹介していきます。

痛い施設長12選

ここからは、その懇談会の中で言われていた、「痛い施設長」の事例を紹介していきます。

(1)人気取りのために何でも話しをする施設長
施設長のところには、全ての情報が集まります。
入居者様の個人情報、スタッフの情報、経営情報。
そのスタッフが務めるホームでは施設長が八方美人。

皆に好かれたいためか、色々な情報を職員に提供してくれるそう。
個人情報保護法ってご存知ですか?と問いたくなったそうです。

(2)施設長になったとたん!?
そのスタッフの施設長は、仕事も出来、後輩からの信頼も高く、自分の同期入社だったそうですが、前施設長の突然の退職で、入社3年目の28歳にも関わらず、同僚から抜擢されたそう。
仲が良かったので、自分も協力しようと思っていた矢先、急にスタッフに対し上から目線になってしまったそう。
どうしても、役職=偉いと勘違いする施設長やリーダーがいるのは事実。
折角抜擢されたのに、1年で退職してしまったそうです。

(3)言ってることがコロコロ変わる
上記の事例で、そのスタッフからもう一つあったのが、その施設長が経営側に阿り、言ってることがコロコロ変わったそう。
自分で運営方針を決めたのに、本社のエリアマネジャーがノーと言うと、昨日言ったことを今日変えてしまう。
そのたびにスタッフは右往左往。
こういう事態は避けたいものですね。

(4)ご家族さまファースト
これは、有料老人ホームの宿命でもあります。
ご家族の声は大切。

でもご家族様のご意見だけを聞いて、スタッフに事情も聞かず、注意ばかりしてくる施設長がいたそうです。
こういう態度で接せられると、スタッフが「信用されていないのでは」と思ってしまいます。
注意をする場合も、まずはスタッフの意見を聞く姿勢が大切ですね。

その他、
〇常に不機嫌
〇経営者ファースト
〇職員に無関心
〇職員の意見を聞かない
〇自慢話ばかりする
〇セクハラ、パワハラ
〇教育をしてくれない
〇情報を出さない
等が挙げられました。

良いホームは施設長以下、ガッシリと固まっているもの。
そのための扇の要が施設長。
経営者は、介護の経験や知識よりマネジメント能力を重視し、施設長を抜擢します。
施設長になったら、部下のマネジメントが重要になってきます。声を聞きすぎてもダメだし、聞かなすぎるのもダメ。
お腹の中をホワイトにして運営に臨む姿勢が大切ではないでしょうか。

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この記事を書いたコラムニスト

荒牧誠也 (アラマキセイヤ)

コラムサイト介護の三ツ星コンシェルジュ編集長

株式会社ベイシス 取締役シニア事業部長
1964年 大阪府大阪市生まれ
1988年 関西電力㈱入社。介護事業子会社 ㈱かんでんジョイライフや医療関係子会社 ㈱かんでん在宅医療サービスの設立や運営に従事。関西電力グループのメデイカル・ヘルスケア事業の企画業務や㈱京阪ライフサポートのM&Aに従事後退職。
2017年 関西電力㈱を退社。㈱ベイシスの取締役シニア事業部長に就任。

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