介護施設での暮らし

お話きっかけ集「つむぎ」 11月

高齢者とのおしゃべりが弾むテーマを。

時代時代の流行りすたりもあり、各世代の話題は違ってくるもの。
75歳以上が後期高齢者と言っても、95歳の方と85歳の方では話題も変わってきます。
まして、医療・福祉で働く方々は若い方が多く、人生の大先輩である高齢者の方々と長くお話をするのは大変ですよね。
傾聴ボランティア団体の「PORO」では、医療・福祉の世界、高齢者の方々と接する若い世代向けに、お話しきっかけ集「つむぎ」を毎月発行されています。
季節や行事、自然、食べ物、暮らしの中から、お話きっかけ集 つむぎ 高齢者とのおしゃべりが弾むテーマを、月別にご紹介します!

今回はその10月号から、11月(霜月 しもつき)の話題をご紹介します。

11月のキーワード

■11月5日「津波防災の日」
東日本大震災による津波被害を踏まえ、国民が津波対策について理解と関心を深めることを目的に制定。
11月5日になったのは、1844年に安政南海地震が発生したとき、今の和歌山県の実業家が稲わらに火をつけ村人を高台に導いて大津波から命を救った日にちなんでいます。

■イチョウ
紅葉と聞くと真っ赤なモミジが頭に浮かびますが、黄色に輝くイチョウも美しく、地面を黄金のじゅうたんに変える光景は秋の風物詩。実はイチョウは、新生代には生息していて氷河期に大半が絶滅しましたが、その頃の化石と同じため「生きた化石」とも言われています。

■立 冬
冬が立つと書くように「冬の始まり」を意味しており、暦の上ではこの日から立春の前日までが冬になります。
木枯らしが吹き始めて寒さが増していくなか、本格的な冬に向け、そろそろ衣類や暖房器具などの冬支度を始める時期になります。

■和食の日
和食はユネスコ無形文化遺産にも登録された大切な食事であり、社会的慣習です。
そんな和食の大切さを再認識してもらうために一般社団法人和食文化国民会議が制定した記念日が11月24日の「和食の日」。
この機会に、高齢者の方と昔の食事の話をしてみるのもいいかもしれませんね。

■新 酒
冬から春にかけて、秋に収穫した新米で作られた新酒が出回ります。酒造りの盛んな地では「新酒まつり」が行われることも。
絞りたての新酒は、新鮮で爽やかな香味が特徴です。新酒ができたサインとして酒蔵などの軒先に吊される酒林にも風情を感じます。

知っておきたい、こんなこと!働く人たちにご褒美を~勤労感謝の日~

勤労感謝の日は「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ために制定された国民の祝日。
この祝日は新嘗祭(にいなめさい)という古くからのお祭りにルーツがあります。
その年に収穫された穀物を神さまにお供えするお祭りで、昔は新嘗祭が済むまでは、新米を食べないという習慣もあったそうです。

新嘗祭が「勤労感謝の日」になったのは、1948年のこと。
終戦後のGHQによって改められました。

おいしいご飯が食べられることに感謝するだけでなく、食卓にのぼるまでの多くの人の働きにも感謝する、そんな1日にしたいものですね。
いつも頑張っている周りの方にプレゼントやメッセージを贈ることも素敵ですが、介護の現場で頑張っている自分への、ちょっとしたごほうびも許されるのでは?

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