介護事業者に紹介したい会社

採用にLINE活用をオススメする理由

求職者が、あなたの施設に応募や問い合わせするにはどんな方法がありますか? どんな方法で連絡いただけるように設計していますか?

今回は、これからは応募者との連絡のやり取りはLINEがオススメというお話です。
どんなメリットがあり、具体的にどこから取り組めば良いかご紹介します。


以前、私が広告業界で働いていた時に飲食店のクライアント様がアルバイト募集する際、応募先・問い合わせ先はLINE1本にしていました。
小さいお店だったのでLINEの対応はオーナーがやっていました。24時間いつでも対応ができて、答えられないことがありません。
面接もオーナーがしていたので時間調整もできてすぐに日時を決定できます。

飲食店の場合は、下記のようなメリットがありました。
・メールのように気が付くのが遅くなった。迷惑メールフォルダに入っていたなどがない。
・求めている年齢層が慣れ親しんでいる
・畏まった挨拶を入れずに連絡しやすい
・気軽に連絡してもらえる

私がオススメするのは、介護施設も連絡手段にLINEを取り入れてメールとLINEを上手に使う方法です。求職者が連絡方法を選べるようにしてあげます。

 

今、採用活動にLINEを活用するやり方は大手企業も取り入れ始めています。

新卒採用に限定して利用しているところや、新卒と中途でLINEのアカウントを別にして使っているところなどがあり、電話・メールよりコミュニケーションが円滑に進むと満足を示しています。

月額2万円ほどするLINEと連携可能な採用管理システムなどもあります。大きい法人で大人数から応募や問い合わせが来て管理しないとならない場合は活用すると手間が減り確実に採用活動が進められます。
中小の法人に関しては、まずは採用活動の連絡手段としてLINEを取り入れると良いと思います。
介護業界ではLINEを活用しているところは少ないですが、すでに活用している施設もありこれから増えていくことが予想できます。
 

「公式LINEアカウント(旧LINE@)」とは

LINE上で企業や店舗がアカウントをつくり、ユーザーへダイレクトに情報を届けられるサービスです。皆さんも好きなお店やブランドの公式LINEアカウントの「友だち追加」してお得な情報など受け取っているのでないでしょうか?

この「公式LINEアカウント」を作って運用するのが良いです。
【主な機能】
●1:1トーク
応答モードで「チャット」を選択すると、自動モードから手動モードに切り替わり1:1トークができます。
●メッセージ
一括送信で情報を発信することも出来るので興味を持ち「友だち追加」してくれた人に対して施設見学会やイベントなどの告知が、画像やメッセージで一斉送信できます。
●タイムライン
皆さんが普段から使っているLINE同様にタイムライン機能があります。投稿を見た方からコメントもらったり、コメントに対して返信できますので登録している「友だち」とコミュニケーションが取れます。

「公式LINEアカウント」の良いところはリッチメニューが作れることです。これによりホームページに移動することなく求職者に見て欲しいコンテンツを直接見せてクリックしてもらえます。例えば働いている先輩職員の声などを写真付きの画像でクリックを誘導し直接採用サイトの見て欲しいページのリンクが貼れます。
 

こちらの公式LINEアカウントは、オリジナル商品の雑貨など扱うネットショップ「北欧、暮らしの道具店」と、ご存じの方も多いと思います。テレビ番組の「がっちりマンデー‼」です。
ボタンのようにしてメニューが作れます。例えば「がっちりマンデー‼」形を例に、採用に使えるようにそれぞれのメニューのボタンをこのような感じに作ります。(リンクが貼れます)
上段左:がっちりマンデー‼ → 施設の採用サイト(職員の集合写真で画像を作成)
上段右:オリジナル記事 → インスタグラム
下段左:番組情報 → 施設長紹介
下段中:過去放送 → 職員紹介
下段右:Twitter → 採用窓口担当紹介(LINEの問い合わせ対応する方は顔が見えた方が良いです)

現時点、介護業界でリッチメニューまで作って活用しているところは見たことありません。探せばあると思いますが、連絡手段としてLINEを使っているところでさえごく一部です。是非今から活用してください。

では、実際に何からしたらよいかご紹介します

施設または法人の「LINE公式アカウント」を作る。

LINE公式アカウントのアプリをダウンロードしてアカウントを作ります。
〇〇〇採用専用、〇〇〇人事部 など名前を付けると良いと思います。
※担当者はLINE公式アカウントがどのようなものかネットで調べえて大まかに理解しておいてください。

2、施設のホームページの採用ページにLINEを追加する。
ネットで『採用 LINE公式アカウント』で検索すると色々出てくるので気に入った見せ方で入れてもらうと良いです。ホームページを作成してくれた業者に伝えたらわかると思います。

【その他、事前に決めること】
・誰が対応するのか?交代制で常に応募や問い合わせがあった際にすぐに対応できるようにできるか確認する。
・どのスマホorタブレットに入れるのか?(公式LINEアカウントは複数のデバイスに入れて使えるので複数の担当者が個人のスマホに入れて使うこともできます)

最初は連絡手段としてLINEが使えるように「友だち追加」してもらう。
一斉送信などは、何かお知らせがある時に使うと良いのでどんなことが出来るのか、リッチメニューは何が出来るのか確認して、後々色々な機能を活用すると良いと思います。

ファーストアクションのハードルを下げる
エントリーボタン押して、詳細を記入してエントリーするところから始めるというのが求職者のハードルを上げていると思っています。
少しでも最初のファーストアクションのハードルを下げて見込み客ならぬ「見込み応募者」の囲い込みをしていくべきです。

記入項目の多いエントリーフォームとは別で、こちらの入口は入りやすくします。いかに施設のことを知ってもらえるか、働いている自分たちのことを知ってもらえるかを考えます。求職者が少しでも気になってくれたら「公式LINEアカウント」を「友だち追加」してもらい、こちらの発信する情報を受け取ってもらうことを目指します。

他業種でも働き手はパイの取り合いです。履歴書なしで手ぶらで面談に来てもらうカジュアル面談を導入しているところもあります。どの企業もあの手この手で採用戦略を考えています。

そういった意味ではLINEは「見込み応募者」の囲い込みをする為の最初のステップです。エントリーよりも気軽な「友だち追加」してもらい情報を受け取ってもらう。
さらに詳細の情報を見てもらうように繋げたり、施設見学などのイベントに繋げます。

例えば、施設見学の参加者を募集するとしたらLINEで名前だけ送ってくれたら参加できるようにします。まだエントリーフォームのように細かい情報はもらいません。施設見学当日に簡単な参加シートを用意して、その時に必要な情報をその場で書いてもらえばいいのです。
そして、見学会の最後にはアンケートにご協力いただいて『ホームページでご紹介させて頂く場合がございます。掲載不可の方はチェックを入れてください。』という項目を作っておけば協力してくれる方も絶対にいます。この『参加者の声』がまた採用サイトで活用でき更に施設見学を感がる方にとって「行ってみたい!」「働いている人と話してみたい!」「実際に見て雰囲気を感じたい!」という欲求を引き出します。

連絡(問い合わせ)するという行為のハードルを下げて、施設見学に行くという行動のハードルを下げて、より自分たちのことを知ってもらう。
それが大事だと思います。

当然、手間はかかります。
エントリーした人だけの対応でなく、問い合わせ対応が増えたりもすると思います。施設見学などのイベントも人手不足で対応できないという施設もあると思います。
しかし、そこに手間をかけることによって応募が増え人材確保がスムーズになり人材育成や他のことに力を入れられるようになります。
 

まとめ

LINE活用はすぐに出来ることです。お金もかかりません。誰でも取り組むことができます。そして使い方次第で大きな効果を生みます。
ある介護施設では「LINE公式アカウント」ではなくて、皆さんが普段から使っているLINEアカウントを採用窓口用にして1人の担当者が質問などやり取りできるようにしています。採用サイトでは、担当の女性のとびっきりの笑顔の顔写真付きで「採用窓口担当○○へ直通!」と書いていて気軽にメッセージがもらえる工夫がされています。

このように様々な使い方があります。
見せ方や、採用サイトのどこでLINEを紹介して「友だち追加」してもらうか…最大限に活用したいと思う方は是非お手伝いさせてください。
 

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この記事を書いたコラムニスト

堀内誠司 (ホリウチセイジ)

介護施設特化型求人アドバイザー「介護の採用」代表

求人対策・採用戦略

介護施設の「応募がわんさか来る採用ページ作り」のお手伝いをしています。

12年間広告業界で働いた後に、介護業界に転職し民間の登録研修機関で介護施設に研修のご案内をする仕事をしていました。全国どこに行っても「人員不足で困っている」と言われます。しかし「人が足りない。求人も来ない」と嘆いている割に何も求人対策できていないのが現実でした。自分は12年間求人広告や求人専門サイトを作ってきた経験やノウハウがあります。「もっとこうしたらいいのに!」とか「素敵な魅力があるのになんでこれをホームページに書かないの?」とウズウズしていました。沢山の現場の方とお話したことがきっかけとなり「介護の求人アドバイザー」としての活動を始めることが出来ました。広告のプロから見た求人対策の視点を書いていますので、ぜひご覧になってください。

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