介護に備えたライフプラン

知っとこ!!介護情報~介護保険の利用を始めるには~

介護保険を利用する最初の行動とは?

要介護認定を受けるためにはどうすれば良いのでしょうか?
離れて暮らす親御さんのことが心配と思っていて、「介護保険を利用して、見守りに来てもらおう!」と頭ではわかっていても、いざ動こうとしたらどうして良いかわからない。
よくあることですね。

申請方法とその流れを具体的に説明していきましょう。
 
□どこに申請するの?
要介護認定を受ける方のご自宅の市区町村の窓口で申請します。
申請は本人、あるいは家族が行う必要があります。
家族が遠方に住んでいるなどの事情で窓口に出向くのが難しい場合は、要介護認定を受ける方が住んでいる市町村の地域包括支援センター、あるいは居宅介護支援事業者に申請を代行してもらうことも可能です。
 
□申請に必要なもの
印鑑および以下の書類が必要となります。 
・「介護保険要介護(要支援)認定申請書」(市区町村の窓口やWebサイトから入手可能)
・「介護保険被保険者証」(本人が40歳~64歳の場合は、健康保険被保険者証) 
・「主治医の意見書」(主治医の氏名や病院名、連絡先などの必要事項を提出すれば、市区町村が主治医に意見書の作成を依頼します。) 
 
□申請から認定までの流れ
・申請書、介護保険被保険者証などの必要書類を提出
(受理後、介護保険資格者証を受け取ります。提出して手元になくなった介護保険被保険者証の代わりです。)
・訪問調査の日程調整
(市区町村から、1次判定のための訪問調査日の連絡があり、希望の日時を決めます)
・1次判定
(市区町村の担当者、あるいは委託されたケアマネジャー(介護支援専門員)が訪問による聞き取り調査を行います。市区町村から主治医に対して、意見書の作成も依頼されます。)
・2次判定
(介護認定審査会が、要介護認定区分の判定を行います。) 
・認定結果の通知
(申請から30日以内に、認定結果と介護保険被保険者証が郵送されます。)

以上が「教科書」どおりの申請手順です。

でも「教科書」どおりに行かないのが要介護認定の申請。
そもそも、親御さんが要介護認定申請に否定的な場合はどうすれば良いのか?

そう言った場合に頼りになるのが、「地域包括支援センター」です。
離れて暮らす親をどうやって説得するのか?どのようなサービスを受けるのが可能なのか?申請の代行までしてくれる同センターはとても頼りになる存在です。

以下、「地域包括支援センター」についてご説明いたします。

地域包括支援センターとは?

国が目指す「地域包括ケア」。
高齢者が住み慣れた地域で尊厳ある生活を継続することができるよう、要介護状態になっても必要なサービスが提供される体制を目指して作られた制度です。

2005年4月からの地域包括ケアの体制を支える中核機関として、「地域包括支援センター」設置が定められました。
設置主体は、市町村ですが、市町村自らが行っている所もあれば、在宅介護支援センターの運営法人、社会福祉法人、医療法人等に委託している自治体もあります。(民間に委託していても「公共」であることは変わりません。)
 
地域包括支援センターには、保健師(又は地域ケアに経験のある看護師)、主任ケアマネジャー、社会福祉士の3つの専門職種またはこれらに準ずる者が配置されています。
設置の目安としては、人口2万人から3万人に一カ所設置されることになります。

地域包括支援センターは、以下の4つの機能を担います。
・第1号介護予防支援
・総合相談支援業務
・権利擁護業務
・包括的・継続的ケアマネジメント支援業務

介護予防支援(要支援の方の対応)としては、地域包括支援センターの職員が中心となって、介護予防ケアプランを作成するほか、利用者が安心して、介護予防サービスを利用できるよう支援します。
⇐親御さんが「要支援」認定を受ければ、こちらのケアマネさんがケアプランを作成してくれます。またサービス提供事業者の紹介を受ける等、長くお付き合いすることとなります。

総合相談支援業務は、高齢者本人だけではなく、その家族に対しても、初期段階での相談対応及び継続的・専門的な相談支援を行います。
⇐こちらも大事な業務です。離れて暮らす親御さんの相談などに役立てましょう。

権利擁護業務は、地域の高齢者が、安心して尊厳のある生活を行うことができるよう、専門的・継続的な視点からの支援を行う業務のことを言います。
地域の住民や民生委員、介護支援専門員等では十分に問題が解決できない等の困難事例の解決にあたります。
⇐こちらも大切な業務です。特に独居の方々の支援については労を惜しまず動いて頂けます。

包括的・継続的ケアマネジメント支援業務は、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、包括的かつ継続的なケアに対するマネジメントを行う業務のこと。
地域の介護医療を担う、ケアマネ、医師、サービス提供事業者等の連携、在宅と施設の連携など、地域において、多職種相互の協働等による連携を図る中心的役割を果たします。
⇐「地域包括支援センター」がしっかりしている市町村は、「地域包括ケア」がうまく動いています。まさに地域の介護提供のためのミッドフィルダーと言えるでしょう。

地域の医療・介護事業者を包括的にまとめ役

地域の医療・介護事業者を包括的にまとめているのが地域包括支援センターです。
離れて暮らす親御さんの介護には切っても切れない存在です。

親御さんの介護でまず困りごとが生じたら、または相談しなければならないことが起こったら、
まずは地域包括支援センターに相談しましょう。

親御さんが暮らす市町村の地域包括支援センターの一覧が表示されているURLを紹介しておきます。
まずURLをクリックし、親御さんがお住まいの都道府県を選択してください。
是非ともご活用ください。

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