介護施設のちがい③ 認知症の方のために誕生したグループホーム「認知症対応型生活協同介護」とは?
グループホームとは認知症患者の為の施設
親の介護のために入所施設を探していると、
などなど、様々な介護施設がありますが、「グループホーム」という言葉を聞いたことがあると思います。
正式には、「認知症対応型共同生活介護」といいます。
「認知症と診断された方々が、その進行を遅らせることを目的として、介護職員の援助を受けながら共同生活を送る施設」のことを言います。
居室は個室で最大9室をワンユニットとし、そのユニットの中に昼間共同生活を送るためのラウンジ(あるいは、ラウンジのような空間)が配置されています。
国の決まりでは、1施設3ユニットを限度とし、ユニット毎に共同生活を送りながら暮らします。
”認知症患者版シェアハウス”と考えていただければ結構です。
グループホームでの生活
普段の生活は1ユニットという少人数で暮らします。
入居者は食事や入浴などの支援を受けられるほか、手足の機能訓練などを行っています。
居室は基本的に個室で6畳程度の広さ。
台所、食堂、浴室は共同使用です。
各入居者の残された能力に応じ、料理や清掃といった日常の家事を職員と一緒に行ったり、同じ入居者の車いすを押したり、生活動作を手伝うなどお互いだ助け合って生活しています。
認知症の方でも、部屋に閉じ込めるのではなく、生活の中で何らかの役割を与えることで、自信を取り戻し、出来ることを増やすという好循環に繋がります。
そうすることで認知症の進行を遅らせ、グループホームでの生活をより長く続けることが出来るようになります。
介護職員は24時間365日配置され、切れ目なく入居者を見守っています。
各ホームによって様々な運営の工夫が見られます
ただ、認知症の方が全てグループホームで大丈夫かというと、そうでもありません。
一般のグループホームは看護師の配置義務がないので、日常的に医療処置が必要な方は入居をお断りされます。
また、集団生活になりますので、認知症の周辺症状(BPSD)として暴力や介護拒否が悪化すると退居しなくてはならない場合もあります。
ただ、グループホームも有料老人ホームやサービス付高齢者向け住宅等と同様に、入居者により長く生活頂くための様々な工夫が行われています。
例えば、従来は身体能力が衰えたり医療的なケアが増えると退所するケースが多かったのですが、最近では看護職員を配置し、出来る限り長く生活していただけるよう工夫しているホームがあったり、理学療法士等のリハビリ職員を配置し、身体能力が衰えないようリハビリに力をいれているホームもあります。
各ホームのホームページをじっくり読んだり、専門家に相談する等により、自身の体の状態にあったホームを探してみては如何でしょうか。
また、グループホームは、「介護保険法」上では「地域密着型サービス」に分類され、住民票のある自治体のホームにしか入居できません。
例えば大阪市内に住民票がある方は堺市内のホームに入居は出来ませんのでご注意ください。
入居の基準として要介護認定で要支援2以上と判定された方のみ入居が可能となっています。
比較的心身状態が安定している方が入居するため、都心部では空きが出にくい状況です。
入居待機期間のメドがたちにくいため、複数施設に同時に申し込むと良いでしょう。
株式会社ベイシスのご紹介
私たち株式会社ベイシスでは、グループホームのみならず、各種の介護施設のご紹介をしております。
親御さんの介護施設の入居・転居や、将来的な介護施設のご利用に関して不安がある方は、是非ともお問い合わせください。
また、介護施設・医療施設の方で、ご入居者様・患者様の転居先施設についてお困りの方も是非ともお問い合わせください。
あわせて、施設のコンサルティングも株式会社ベイシスでは行っておりますので、その点もあわせてご相談ください。