医療と薬について

薬局を活用しよう! その4薬局薬剤師の薬局内での具体的業務、具体例も入れて。

皆さんこんにちは。今回で4回目となりました未来きららです。
 
高校野球が始まりましたが皆さんの故郷の高校は活躍していますでしょうか?
昨今の日本の猛暑では夏の高校野球をナイターにしたり、甲子園から北海道に移した方が良いのではないかという議論も出ているようです。
皆さんも日中はしっかりと水分補給をして熱中症に気をつけてください。
当薬局でもCMでおなじみの補水液がよく売れています。
また、スタッフも熱中症予防についてしっかりとお話しをして、塩分補給飴や補水液をオススメしています。
 
前置きが長くなりましたが、薬局では薬剤師が日常生活の注意点や健康相談、健康食品や市販薬などの相談販売、処方箋によるお薬の調剤相談と様々な業務を行っています。
その中から今回は「薬局薬剤師の処方箋による調剤業務」のお話をします。

薬局薬剤師の処方箋による調剤業務

まず、皆さんが病院やクリニックからの「処方箋」を持ってこられたら、そこに書かれている内容を見て、
・それぞれの薬同士の飲み合わせが悪くないか
・飲み方や飲む量の指示が適切か
・ジェネリックへの変更はできるのか
・保険番号や処方箋の有効期限はどうか
についても確認します。実は処方箋1枚を見て瞬時に頭を働かせているのです。
 
また、お持ちいただいたお薬手帳と比べ
・お薬をもらいに来られる間隔が適当か
・他の医療機関でのお薬との飲み合わせはどうか
も確認します。
 
アレルギー体質や過去に経験した副作用、よく飲む市販薬のことも書かれてあれば、それらとの飲み合わせも見ています。
皆さんもお薬を安全に飲むためにお薬手帳を持参され、ぜひ体調や市販薬についてなども記録しておいてくださいね。
 

薬剤師の役割

ここまでの確認で何か不備や疑わしい点があれば、処方箋を発行した医師に問い合わせ(「疑義照会」と呼びます)を行います。
これらの確認が全て出来てからいよいよお薬を取り揃えます。
取り揃えまで何重にもチェックをしていますので、皆さんにはお待ちいただく時間が長く感じられていることと思いますが、お薬を安全に飲んでいただくためにどうかご了承ください。


処方箋に従ってお薬を取り、患者さんによっては飲みやすいようにお薬をバラして飲み方ごとにまとめたり・飲みやすいように潰したり混ぜたりして(分包・混合・粉砕など)準備し、前回までの記録(薬歴)を確認した上でお声をかけてお渡しします。
ここからはご存知の通り、今までの状態をお聞きして、お薬の効能効果・服用のタイミングや服用方法・保管方法・他に服用している薬があれば、飲み合わせなどについても説明します。
また、副作用の症状や対処方法ももれなく患者さんに伝えます。
皆さんからのお話を聞いてお薬の内容に疑問が出た場合はお待ちいただいてさらに医師に問い合わせを行うこともあります。

そしてそれらの事全てを記録し保存します(薬歴)。
この記録(薬歴)はお薬による重大な事故から皆さんを守るためにとても重要なのです。

薬局で薬剤師と相談するメリット

実際にあったお話ですが、今までの血圧のお薬に加えコレステロールを下げるお薬が追加となり、副作用の初期症状をしっかりとお伝えした事がありました。
後日、お伝えしていた症状が出たので、改めて受診したらお薬が変更になったと来局されました。
「分かりやすくきっちりと伝えてもらったことで、副作用を自身で発見し受診することができた」、と非常に喜んでくださいました。


薬局は患者さんにとって最後に訪れる医療機関です。
それだけに薬剤師の役割は重要です。
薬の飲み方・使い方によっては、症状が改善されないばかりか、かえって悪くなる場合もあります。
お薬の効果を最大限に発揮し、副作用などを最小限に抑えるように私たち薬剤師は細心の注意をしています。
お薬や健康に関する事であれば、どんな些細な事でもお気軽に相談くださいね。

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